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街道に沿って飛ぶと、奇麗な城郭都市が見えてきた。
丘陵と田園に囲まれた、大きな川の側の高い防壁。その中にレンガで造られた家が整然と並んでいる。それを見下ろすかのような白亜の城。
往来を行き来する人々の数は、この都市の活気に溢れた生活を伺わせる。街の門の側には幌馬車や荷馬車が多数順番待ちをしており、交易も盛んなようだ。
君達はグラド国の都に着いた。
街の門の前に着地し、驚く人々の視線を集めながら正規の手順で街へ入る。おっかなびっくり用件を聞いてくる門番に、君は正直に答えた。
門番はしばし待つようにと告げ、仲間達に急いで相談した。
長い時間、君達は待たされる。
「追い払われないという事は期待していいのかもしれないが‥‥流石に飽きてくるぜ」
スターアローが愚痴っていると、門番が必死の形相で走って来た。
「あんたの期待どおり行きそうだぞ。城へ案内しろとのお達しだ。俺について来てくれ」
https://kakuyomu.jp/works/16818093075655425577/episodes/16818093075655874965
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