転校生も非王道3.
「あれ?凪じゃん?何、今からお昼?」
「夏目」
「てっきり生徒会の人達連れてくるかと思ったけど1人なんだな」
「夏目だって1人じゃん」
「あーまぁなめんどくさいし色々と?」
拓実と夏目を会わせたくなくて皆には適当に嘘をついて1人で早めに食堂に来たら、タイミングよく食堂のドアで夏目と鉢合わせた。
夏目も1人で食堂に来てたのでどうせなら一緒に食べようぜと言われて周りからあまり目立たない席に着く。
俺と夏目が一緒にいることに周りの生徒がザワついていたが今は気にしない事にする。あとで親衛隊の子達には説明しないといけないな。
「凪、これタッチパネルで注文すんの?」
「そうそう、好きなの選んで注文ボタン押すだけな」
「おっけー凪は何食べんの?」
「俺はもちろん焼肉定食」
「ガッツリだなー」
「夏目は何食べるんだよ、ここはやっぱりオムライスか?」
「残念、俺は舌を刺す激辛カレーとチキン南蛮、ミルクレープだ」
「え、お前小柄なのにそんな食べんの?」
どこにそんな量入るんだよ、俺より食べるじゃん。お前こそガッツリじゃねぇーかよ。
しかも舌を刺す激辛カレーってなんだよ、そんなメニューあったのかよ、お腹壊しそうな料理だな。
「見た目だけで判断すんなよなー身長は伸びなかったけど俺は大食いだ」
「意外すぎるわ、大食い選手権出れるんじゃね?」
「あー何年か前に出たことあるぞー2位とかだったわ」
「やば今夏目を化け物認定したわ」
「なぁ、それはさすがに失礼すぎん?」
注文したご飯が運ばれてきた時夏目が「この量じゃ足りない」と言って唐揚げ定食とジャンボパフェを追加で注文していた。
とりあえず拓実達が来る前に食べ終えて、夏目と一緒に逃げれば食堂イベント起こらないか?とか考えていたが夏目が大食いなせいでそれは叶わなくなった。
やばいな、そうなると俺が嘘ついて先に食堂に来た事バレたらめんどくさいな。
俺だけ先に食べて夏目おいて逃げよう。
色々考えていて落ち着きのない俺の肩を夏目がつんつんしてきた。
「…凪、なんでそんなソワソワしてんの?トイレ行きたいのか?」
「あーっとこれはだな」
「なーぎ、お前ここで何してんの?」
「へっ?た、拓実…」
「ナギナギひどいー僕達を置いていくなんてー!」
「用事あるって言ったの嘘だったの?」
「俺ら凪ちゃんが戻ってくるの待ってたんだけど~?」
やべぇ、嘘ついたのが皆にバレたー!
しかも須藤先輩と飛鳥までいるじゃん。
あ、須藤先輩とは須藤雅(スドウミヤビ)俺より1つ上の先輩で書記をしている。
抱かれたいランキング3位なだけあって身長は180cm以上、柔道をしていて体格も良い。
口下手で人と上手く話せないけど人懐っこいワンコ書記なんです!
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