応援コメント

#01 日曜日の奇跡」への応援コメント


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    なかなかに味のあるエッセイですね。この年齢の書き手が日常的に感じているあんなことやこんなことを色々忍ばせながら、思いがけない小さな幸せな出来事の嬉しさと、それに続く見事なオチがきっちり語り尽くされている、という印象です。長編でもそうですが、この構成感はお見事といっていいかと。

    ただ、細かいところで気になるところもありますので、一度具体的にコメント入れてみます。こういう形式でこちらの意見を伝える方には伝えているのですが、合う合わないもあると思いますから、この調子で次も、というご要望がなければ、今回限りということで。

    以下、本文の流れに沿っての校正案みたいなものですが。

    >その日は一週間後にアンサンブルコンテスト控えており、
    ・アンサンブルコンテスト「が」or「を」控えており

    >そこにあるのはもう『絶品』という名に何ふさわしい逸品である。
     ・「何」が余分。たぶん誤変換を消し損なった?
     ・日本語として間違ってはいないのですが、「絶品」と「逸品」で「品」がかぶるので、湾多ならどちらかの言い換えを考えます。「逸品」はこの後も出てくるから、変えるなら前者かも。「デリシャス」とか?
     ・あと、この文の前に「生麺」という語が出てきますけど、これも好みの問題ですが、一般的には「パスタ」かなと。

    >今すぐにでもあのまろやかなソースにもちもちの麺を絡みに絡めた逸品を味わってしまいたい。 
     ・三行前に「逸品」を出しているので(「逸品」を残すのであれば、ですが)、短い間隔で連呼しない方がスマートではあります。うまい言い換えがないなら、「絡みに絡めて」とするのもあり。

    >口にしたことは本当になると言うけれど、それは事実だったようだ。
     ・その意図ではないのかも知れませんが、この後のことを指してネタバレしてるように読めます。「口にしたこと」というのがこの前のセリフを指しているのなら、行が空きすぎていて係り受けがやや不明になってます。少なくともこの次の文にはスムーズにつながってないので、「などと妄想力を全開にしていると、ほんとに猛烈にほしくなってきた」とかの内容が妥当でしょうか。

    >まぁ流石に、
     ・直前の文が「まぁあくまで」という書き出しなので、ここも短いスパンで「まぁ」を重ねないほうがいいです。こちらの「まぁ」はまるごとカットしても文意は通じます。

    >私の昼ご飯だ、と、猫丸は誰に教わるでもなく理解した。
     ・この文はまるごとカットして、次の「あぁ、やっぱりか」以下を直接続ける形を勧めます。

    >水蒸気で濡れて視界の悪いラップの中を時間をかけて確認し、猫丸は目を見開いた。
     ・ここ以下の文に入っている「猫丸は」は、最後の行までの七割ぐらいをカットしていいです。元々必要のない主語ですし、ない方が文に勢いがつきます。一部、語調を整える意味で入れる必要があるところはありますが。

    >すると中から正真正銘のそれが覗かせた。
     ・「覗かせた」は合わないです。「姿を現した」とか「姿を見せた」とか「威容を露わにした」とか?

    >段々と胸の奥から強い感情が湧き上がってくるのを感じる。
     ・これも間違ってはいないんですが、ここははっきり「喜びの気持ち」とか「歓喜の念」とする方がいいように感じます。他のところでもそういう傾向がありますが、具体的に言わないでちょっと遠回しな表現にしているところが目立ちます。それはもちろん、もったいぶったユーモラスな空気を出す効果もあるんですけれど、はっきり、嬉しいなら嬉しいと書くべきところもあるわけで、そこはうまく塩梅をつかんでください。
     ・別の一案。「強い感情」を「喜びの気持ち」などとするより、「強い衝動」とか「わけもなく叫びたい何か」とかの、不定形な感嘆詞を代用する表現としてもいいです。

    >また引ったくるようにオーブンから皿を取り出す。
     ・取り出してしまうとはっきり火傷すると思うので、「取り出そうとした」だと思います。が……実際はもっと手前のモーションの段階で手を引っ込めてると思いますので……一例ですが「何も考えずにオーブンの中へ手を突っ込む」「衝動的にオーブンの皿へ手をかける」などとする方が、つながりとしてはいいかなと。

    >肝心のアレを忘れていた。
     ・で、黒胡椒をかけるわけですが、この文の五行ほど前に「チーズと胡椒の香ばしい匂いが漂ってくる」とあります。これは元の味付けにさらに黒胡椒を重ねた、ということでいいんですかね? それなら別に説明の必要もないんですが、読んでて「あれ?」と思ってしまう向きもあるので、いっそ前の文の「胡椒」を抜いておくとか「スパイス」とするかしてもいいかも知れません。

    >いつもだとしないような親への感謝の気持ちを馳せながら、
     ・一般的な慣用表現だと「思いを馳せる」。ただ、感謝の思いを馳せる、とはあまり言わないんじゃないかと思います。ここは「感謝の気持ちを胸に抱きながら」か、気持ちを「送る」というニュアンスを出したいのなら「感謝の念を捧げながら」とか。別の書き方としては「珍しくも、心中親へ(深く)感謝しながら」などの言い方も。

    書き出してみるとすんごく長くなって恐縮ですが、「具体的なコメント」を書くとこんな感じです。普通は誤字脱字を数箇所指摘するだけにしてるんですが、ちょっと今回は添削っぽいところまで踏み込んでしまったかも知れません。
    参考にしていただければ幸いです。

    あ、星は仮付けです。今後の上積みの可能性もそれなりにあるということで。

    作者からの返信

    かなり遅くなったのですが、コメントやハート、星、ありがとうございます!

    今回ちょっと誤字が多めでした…

    「具体的なコメント」、本当に参考になります!

    これからもご指摘等、よろしくお願いします!