魔術探偵 〜助手:死神のノート〜

MasterMM

第1話 前章:Encounter with the Grim Reaper

雨の降る、暗い日だった。

1人、誰もいない街に取り残されたように、少女が倒れていた。

ふと、誰かの足音が近くまで来て、止まった。

「死体……いや、生きてはいるか」

「ぅ……ぁ゙ぅ゙……」

足音の主の気配がより近く感じる。

「驚いた。この傷で、声を出せるとは。」

「ぁ゙……、ぃ゙ぃ゙……」

「君、いやレディ。もしよければ私の助手になって

 いただきたいのだが」

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