ケトル変異種娘編

第14話 もう一人の変異種ケトル娘

 プロローグ的冒頭で、サロマがレンを生んだ大森林から東に在る王都の更に東、樹海で生まれた二足歩行の猫ケトシ族の亜種、ケトル族の変異種娘どう成ってるか気になりますね。


「忘れてた? とか作者の耄碌もうろくジジイみたいな薄情な人は、読んで下さってる数少ない読者様には居ないよね? 私生まれた直後捨てられ大変な目に会ってるのよ! 最初から話すね」




「ひっ? なんで? 気味の悪い! 毛の無い娘? …隠して育てないと、他のケトルに見付かるとこの子殺される」

 出産の為の洞窟に居るのは幸いだわ。


 ケトル女性は出産が近付くと、集落外れ湧き水の流れる出産用の洞窟に食料を持って込もるのが通例になってる。

 赤子を抱いて洞窟から出るまで、誰にも邪魔はされない。


「ケトルの赤子は3日で歩ける……この子も3日で歩く事出来る? それ以上は込もれない」

 母親は困惑しながらも、娘をペロペロ舐めて清拭し臍の尾を噛み切り、後産あとざんの胎盤を食べた。


 乳を飲ませながら、じっくり娘を観察した。

「人間だよね? 私何で人間生んだ? …尻尾と耳はケトル? この子人間にも受け入れられないだろう、いっそこの手で!」


 私の呟きで、娘は乳を飲むのを止め。

「母ちゃん、大丈夫! 神様が加護と能力授けてくれた、西の仲間を探す様、神託が有った」

「ひっ? 赤子が何で話が出来る?」


「母ちゃんに迷惑掛けれ無い、3日後村を出て王都にむかう、その遥か西に仲間が待ってる」

「新生児がこんなしっかり話す、普通のケトルに生まれてたなら、村長確実なのに」



 3日後。

「母ちゃん、私は死産だった事にしてお墓を作って」

 毛の無い娘、敷物の毛皮で身体を覆う、人の服の様な物を縫って着せナイフを持たせ旅立たせた。



「母ちゃん、私を殺すか捨てるって思ってた、自分から村を出た方がお互い跡を引かない解決方法だよね」

 知力が有り得ない数値のケトル娘、食べられる木の実に野草は直ぐに判別出来るが、元気の元お肉捕獲は難しい。


「王都に行くなら名前決めないと……ケトルじゃ『我々わ宇宙人だ』って間抜けな紹介になる、知恵の神モンジュを名乗るのは烏滸がましい、モン? は嫌、ンジュ? 人の名じゃ無い……ジュンで良いか」



 15日かけて樹海の外れまで出て来られた。

「xxx、xxxxx、xxxxx」

⦅人間の言葉覚えないと⦆

 樹海に薬草採取しに来た冒険者の後を付け、会話を聞き覚えようとするジュンだった。


 僅か半日で、ほぼ人語を理解出来たジュンは、流石知力が生物最高値優秀だ。

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