とても死にたくて泣いた

Unknown

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俺は重度の発達障害(ASD)がある。障害者手帳と障害者年金はどっちも2級。かなり重い発達障害者だ。ASDに関する動画を何個も見ながら色々過去のことを考えていたら、苦しくなって、死にたくなって、心の堰が切れて泣いてしまった。


発達障害は当人もキツいけど、その周りもキツいのがどうしようもなく悲しくて苦しい。大人になるにつれてそれが顕著になる。俺は存在するだけで他人を不快にしてきた。それなら死んだ方が自分の為にも世の中の為にもなるんじゃね? って思考がずっとぐるぐるしていた。きょうは眠剤を飲んでも一睡もできなかった。


・発達障害だからって被害者ぶるな

・相手に罪悪感を植え付けるような卑怯な振る舞いはするな

・発達障害を盾にして甘える口実を作るな


それっぽい自戒の言葉は色々思い浮かぶが、俺がそれを実践できてるとは全く思ってない。


俺は心の底では、自分が障害者手帳を持っていて精神障害者年金を貰ってる事を楽して生きる為の免罪符にしている。


俺は金銭的には苦労してなくて毎日酒ばっか飲んでタバコ吸いまくって女に発情してるただのゴミ。カイジって漫画があるけど、俺はカイジの登場人物として出てきても全くおかしくないレベルの圧倒的クズ……! ちなみに俺はカイジだと地下チンチロ編と沼パチンコ編が好き。アニメで言うと2期が最高。そんなんどうでもいいか。


俺は障害年金を受給するレベルで「健常」から逸脱しているのだから、俺がゴミのようにしか生きられないのは仕方のない事、という甘えが俺の心の中にあるのは確かだ。


はっきり言って俺は医師に診断された発達障害や鬱病を盾にして、必要以上に苦しんでいるふりをしている。死にたいと思っていても、腹が減ったら普通に米を炊いてメシを食う。


あとついでに俺は医師からアルコール依存症とも言われたし、てんかんっていう持病もある。最近はてんかん発作が起きてない。でも、いつどんなタイミングで再び発作が起こるのか分からないから車の運転はもう一生しないつもり。知らない人もいるかもしれないから説明すると、てんかんっていうのは、前触れも無く急に意識を失って倒れて痙攣を起こしてしまう病気。でも、てんかん発作にもいろんな種類がある。急に力が抜けて虚空を眺めてぼーっとするだけの症状の人もいる。だが俺の場合は、てんかん発作の様子がクレイジーかつ大暴れかつ異常で、人混みの中で発作を起こすと100パーの確率で救急車を呼ばれてしまうほど、パンチの強い発作が出る。陸地に打ち上げられた魚みたいになってしまう。加えて全身の筋肉が硬直して全身に物凄い負荷が掛かるから、俺がてんかん発作を起こした後は必ず全身が強烈な筋肉痛になる。あと、舌や頬の肉を物凄い力で噛んでしまって、しばらくは口内がクソ痛くなる。


今まで、てんかん発作で2回も救急車で運ばれた。


何度も発作を起こしてきた中で、俺はある法則性に気付いた。俺がてんかん発作を起こすのは、精神的にものすごく沈んでいる時が多い。あとは、慣れない環境にいる時に発作を起こす事が多い。俺が人生で初めて発作を起こしたのは、実家の2階の自分の部屋でナイフを取り出して自分の首に刺して死のうとしてる時だった。


なんか話がめっちゃ逸れた。てんかんの話は、割とどうでもいい。でも久し振りに外出してる時とかに発作を起こして倒れる事が多いから、それもあって慣れない場所に足を運ぶのが怖い。


俺は働かずに賃貸に引きこもって暮らしている。出かけるのは精神科とスーパーとコンビニとドラッグストアがほとんど。


「Unknownさんはクズじゃなくて屑です」と女の人から言われたことがある。


優しい人間になりたいとずっと思っていたが、多分俺の根っこは独善的かつ他責思考だ。それを理解した上で俺は表面上はせめて優しくあろうとしている。でも頭に血が昇ってキレた時に俺の本性があらわになる。平気で死ねとか言う。酷い言葉で相手を罵る。


てんかんのこととか書いてしまって話が逸れてしまったが、俺は別にてんかんの事が書きたかったわけではない。思いついた事をなんでも書いてしまうから、本筋から逸れるような事を書いてしまう。


でも俺が1番苦しんでるのは、俺の発達障害についてだ。てんかんなんて正直くそどうでもいい。車を運転できなくなってしまったのも、正直どうでもいい。チャリを漕いで電車に乗ればいいだけだから。


俺の場合、悪意が全く無いのに他人を傷付けたり不快にさせたりして実害を及ぼしてしまうからタチが悪い。「こういう事を言ったら相手はどう思うだろう」とか「こういう行動をしたら相手はどう受け取るだろう」みたいな想像力が絶望的に欠如している。


職場でも学校でも終わっていた。


最近はもう開き直ってしまおうと思ってたんだけど、今まで俺が傷付けてきた人達のことを思い出すと、とても申し訳なくなって、やっぱり死にたくなってきた。


実際、「カサンドラ症候群」って言って発達障害の人とそばにいる人が病んでしまうケースも多々ある。職場とか家族とか友達とか恋人に発達障害の人がいる事で、病んで心の病になってしまったりストレスを抱えて壊れてしまう人が沢山いる。


酒が俺の恋人であり永遠の伴侶だ。酒はカサンドラ症候群にならないからな。アパートで亀を飼っている。亀もカサンドラ症候群にならない。


正直もう生きてる事がとても心苦しい。疲れた。


泣いてると吐き気がしてくる。


俺の住んでるアパートには、ずっと首吊り用のロープがある。何年も前に買ったものだ。ロープの結び方だけは上手くなった。ハングマンズノットっていう結び方は割と複雑で、頭がぶっ壊れてる俺には難しかった。図や動画を見ても再現できなかった。でも、もやい結びは俺でも簡単に再現できた。俺は今まで何度か死のうとして実際に首を吊った。


今日の朝とか昼も、首を吊ってしまおうかと本気で考えてた。でも俺は自殺しなかった。


俺が首を吊って死んでいる光景を、アパートに来た母が見た時の姿をリアルに想像してしまって、俺は母に申し訳なくて泣いてしまった。


俺の母は辛い不妊治療の末に俺を産んだ。俺だけではない。姉も不妊治療の末に産んだ。自然の妊娠で自然に生まれたのは妹だけだ。


母は俺に会いたいと思って、辛い不妊治療の末に俺を産んだ。


俺がアパートで首を吊って死んでる光景を目撃した時の母の気持ちを想像すると、俺は涙が出てくる。きっと母は俺の遺体を発見して、叫んで、泣く。


母は俺を愛してくれた。


父も俺を愛してくれた。


両親の全てが正しかったとは思ってない。俺が幼い頃、父は俺を理不尽に怒鳴りまくって、殴りまくった。それを見ていた母は見て見ぬふりをして、キッチンで洗い物をしていた。


父に逆らったら、母まで確実に殴られる。だから母は、子供の俺を殴る父を全く止めなかった。


俺がクソガキの頃は、寝てる父の頭部を金属バットでぶん殴って殺そうかと思ってた。


でも父は俺が20になって会社を辞めて引きこもりになった時、今までの全てを謝罪してくれた。それから俺は父のことを全て許せた。父に殴られて何回も泣いた。でも、父と笑顔で公園でキャッチボールを何回もした幼い俺もいた。


27歳になった今はこう思う。愛情は、大体合ってればそれでいいと。


俺は父も母も愛している。


俺の父と母はお互い19歳の時に結婚した。早すぎるが、それでも父と母は姉と俺と妹の3人の子宝に恵まれて、その全員を育てた。


親だって子供と一緒に育っていく。親は子供と成長していく。俺は両親と共に一緒に成長してきた。俺が間違ってたこともあれば、親が間違ってたこともある。親だって子供だって不完全な関係の中で生きてる。


俺の父は完全なるヤンキーだった。ヤクザみたいな見た目の男だった。内面も怖かった。父が怖かったから俺は大人しくなったのかもしれない。


俺とは正反対の人種だ。おとなしすぎる俺を見て、父は危機感を覚えたかもしれない。よく、父と俺が一緒に風呂に入ってる時に2時間くらいずっと説教されてた。父の機嫌が悪い時は怒鳴られた。俺を強い男にしようと思ったのかもしれないが、俺は大人しくなった。


でも俺が27さいのおっさんになった今では、別になんとも思わない。過去のことなんてどうでもいい。


俺の父が自分で言ってた。「親子でも結局は他人だからな」


血が繋がってても、まあ他人は他人だし、理解し合えない事だってある。


俺はその辺は割り切ってる。


逆に、血の繋がりなんか無くたって愛があれば、それは家族だよ。


でも俺は母のことも父のことも愛している。表出するのが下手くそだっただけで、愛はいつも伝わってきたから。


現に今27さいのおれはアパートに引きこもって酒とタバコに溺れてる。それは親に金があるからだ。超はずかしいけど。


一人暮らしアピールを毎回するけど、結局のところ俺は親の金銭力に頼ってんだよ。俺の精神障害者年金も2ヶ月に一回入ってくるけど、2ヶ月に13万ちょいだから、少しその金だけだと厳しい。


親に今も負担をかけてる27歳のメンヘラのゴミが俺です。


まあ俺も近いうちに単発バイトするよ


高崎とかだと沢山単発バイトが割とある


イベント設営とか、いろいろ



バンドだけじゃメシが食えないから、バイトをやってる奴が沢山いる。バイト先のまかないで腹を満たして、安いアパートに帰って、ひとりぼっちでぼんやりユーチューブ見てる売れないバンドマンが沢山いるのだ。


ちなみに俺の住んでるアパートの家賃は、たしか28000円。29000円だったかな。忘れた。俺のアパートの家賃なんてクソどうでもいい。


あんたがどんな病気の人でも、俺は好きになれるよ。だってここまで俺の文を読んでくれる人はみんな優しいからな。




おわり

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