Digital2.恐怖の脱出劇
「シャ、
聞いた事が無い言葉を叫ぶと、壊れた壁から怪物もとい
俺は追ってくる
すると
よっし! 何とか逃げる時間を稼げたぞ。
そう思いながら、俺とイザナは急いで体育館から脱出する。
体育館から脱出してからは、ずっと走り続けている。だが俺にはまだ聞きたい事があった。
それは
「避けろ!」
「ヌォォォ!?」
俺らは鳥の
イザナは回避したと同時に、懐から懐中電灯を取り出す。すると鳥の
すると懐中電灯は光り出し鳥の
イザナは冷静に周りを見ながら注意するが、俺には何がなんやら分からなくなる。
どういう事だ? さっき体育間で見た
俺が
「ココに隠れるよ」
「わ、分かった」
俺らは理科室に隠れる、俺は少し顔を上げて見るが
何故ならイザナが
俺は生まれたての小鹿のように震えながら聞く。
「な、なぁそれは一体何だ?」
「アア、これの事? これは
「そこじゃねぇよ! 何で普通に銃器を持ち歩いているんだよ! 日本じゃアウトだろ!」
イザナは〈SIG MX5〉について説明しようとしているが、俺はツッコみながら叫ぶ。
おかしいだろ。何で普通に所持している上に、慣れてるように組み立てているの? 銃刀法違反で逮捕されるわ!
イザナは〈SIG MX5〉を持ちながら頭を掻きながら、俺を落ち着かせようとする。
「落ち着きなよ、そんなに大声で叫ぶと
「そうかも知れないけど、
「これの事について後で教えるから落ち着きなよ」
銃器の事と
イザナは俺が冷静になっている所を見ると別棟に指を指しながら言う。
「あそこの別棟には俺が所属している部……特殊野外活動部に詳しい人がいるよ」
「特殊野外活動部!?」
その言葉を聞いて俺は驚き出す。
何故なら、俺が体育館に向かっている時に聞いた言葉であった。
あの時の会話を思い出すとものすごく納得する。確かにアイツらの言う通りに銃器持っているし、慣れているように扱えているからな。
イザナは俺を見ると察したように呟く。
「もしかしてまたかよ」
「またって、まさか知っているのか?」
「そうだよ。俺達……特殊野外活動部は変人として忌み嫌われているからね」
イザナは特殊野外活動部の嫌がらせを元から知っていたらしく苦労したが、今は部室に避難するために向かう。
しばらく歩いて別棟に行くための廊下に近づけたが、別棟の前には
このままじゃ別棟に入れずに
どうすれば良いか考えているとイザナは屋上に行くために階段の方に向かう。
少し歩いて屋上に着くと、イザナは懐から懐中電灯を取り出すと、電源を点けて振り回すと、別棟の小屋から人が出てきた。
その人は灰のアップバングで、身長は一八五センチくらいありそうで、右手には案の定サブマシンガン〈H&K MP7〉を持っていた。
その人を見て、俺は額に手を当てながら呟く。
「何やってんのかよ、
小屋から出てきた人はうちの担任である
まさかうちの担任も、特殊野外活動部の担当だったなんて。最近のトレンドは銃を所持するのか!? でも落ち着け、所持するのは特殊野外活動部(あいつ等)だけだろう。
冷静になって、イザナを見るとなぜか違和感を探しているように見えた。
「どうした?」
「いや、もうそろそろと思うから、これを持って」
イザナはそう言って渡してきた物は
「もし
「分かった」
俺は答えながら
「避けろ!」
「エ――」
イザナは何かに気付くような反応をして、俺を突き飛ばす。
いきなり突き飛ばしてどうしたか聞こうとするが、目の前に液状に近い黒の手が、イザナの首強く握りしめる。
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