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LIFE MILESTONE

第一話

―公園―


曇り空の日曜日。


悦子は猫背の背中をもっと丸め、今ハマっているアイドル育成スマホゲームに熱中しながら、吉祥寺行きのバス停に向かって歩いている。

年季の入った有線のイヤホンを、ヒビの入った一世代前のスマホに挿している。


大きめの黒いフーディーにヴィンテージデニムのバック。後ろポケットにワンポイントのペンギンが刺繍されたチェックのウールパンツはお気に入り。

暗めブラウンのミディアムヘアからは、無数の黒やシルバーのピアスが光る。


すぐにバス停の二人掛けベンチが見えてきた。

今日は誰もいない。ラッキーだ。

この公園を抜けるのがバス停までの最短ルートと知っているのは、この世界で自分だけじゃないかとご満悦。

そそくさとバス停まで向かう。


―バス停―


悦子はバス停のベンチに座り、持ってきたペットボトルの水を飲む。

一口飲んで、目の前を見て、ギョッとする。

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