もっともらしいは信用できん!
生物学に収斂(しゅうれん)と言う言葉がある。
たとえば、魚とイルカの様に泳ぐと言う目的の為に種が違っても形が似てくることを言う。
鳥と蝙蝠もそうである。
もっともらしい説である。
ではエイとアジは似ているか?
同じ種でもこれだけの形態の違い、泳ぎ方の違いがある。
魚とイルカが似ているのは単なる偶然とも言えるのではないか。
サルから人類が分かれた原因のひとつとして、二足歩行が良くあげられる。
二本足で歩くことが出きるようになったことにより、手が自由になり道具を使う様になったと言う説である。
もっともらしい説である。
カンガルーは二足歩行と言えるであろう。
さて、カンガルーは道具を使うようになり進化したであろうか。
それとも、これから進化するのであろうか。
二足歩行による進化論は、こじつけでは無いのか。
マウンテンゴリラがなぜ人間の様に脳が発達できなかったのか。
マウンテンゴリラは堅い物(木の根等)が主食である。
堅い物を食べるために頭頂部から繋がっている顎の筋肉が強くなりすぎて、そのために頭蓋骨の容量が大きくなれなかったと言う説がある。
もっともらしい説である。
雑食性の日本猿の顎の筋肉は取りたてて強いわけでは無い。
日本猿の脳の容量は大きくなったのであろうか。
獲得形質の遺伝はするのであろうか。
単なる当て推量であろう。
日本人が胴長短足なのは消化しにくい米を主食としているため、腸が長いからであると言う説がある。
もっともらしい説である。
獲得形質の遺伝はしないと言うのが、今の生物学会の常識であると言う。
たとえば、体を鍛えた人の子孫が強い体を持って生まれるわけでは無いと言う事である。
消化しにくい物を代々食べつづけても、腸が長くなるわけでは無い。
獲得形質の遺伝も特例があるのであろうか。
自然淘汰という進化論もっともらしく、わかり易いため皆知っている。
皆が知っていることが正解では無い事もある。
常識が全て正しい事とは言えない。
常識より非常識が楽しい。
もっともらしい説はどこか胡散臭い。
胡散臭い説ほどもっともらしいのかもしれない。
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