第18話 ろくでもないことを続行しないで……?

「とりあえずね、俺が欲しい武器は、ポーション生成を活かせるような武器なのね」


『ふむ』


「となるとこれでしょ」


はい。


《ナープウォーターガン・ハイパーサンダーストームモデル

ATK:1

水属性》


この、原色プラスチック塊。


これは、ナープ社というアメリカの著名な玩具メーカーの水鉄砲である。


これほら……、あの、なんつーのかな?こう、銃身の下の方にポンプ付いててさ、ここをシコシコすると空気が圧縮されて、発射される水の勢いが強くなるやつ。


『何だそれは?』


「水鉄砲。ほら」


びゅーっと水を出す。


『……玩具だな』


「しかし、こいつは生まれ変わる。これでな!」


ランクアップポーションだばー。


はい!


《戦術ウォーターガン"ハイドロブレイカー"

ATK:100

水属性

耐火》


はい!


《エンドロール

ATK:500

水属性

耐火

耐酸

耐低温》


はい!


《魔銃アーク・ゼロ

ATK:1000

水属性

耐火

耐酸

耐低温

連射可能

無限リロード

威力調整可能

スキル:クイックドロウ追加

スキル:ロングスナイプ追加》


はい!


《神器ラストシューティング

ATK:3000

水属性

氷属性

耐火

耐酸

耐低温

連射可能

無限リロード

威力調整可能

スキル:クイックドロウ追加

スキル:ロングスナイプ追加

スキル:跳弾追加

スキル:偏差射撃追加

スキル:フルバースト追加》


もいっちょはい!


《魔神皇銃ラグナロク

ATK:5000

水属性

氷属性

闇属性

毒付与可能

絶対耐火

絶対耐酸

絶対耐低温

絶対不壊

連射可能

散弾化可能

広域噴射可能

無限リロード

威力調整可能

スキル:クイックドロウ追加

スキル:ロングスナイプ追加

スキル:跳弾追加

スキル:偏差射撃追加

スキル:フルバースト追加

スキル:ラストアルカナム追加

スキル:エンドオブザワールド追加

この武器は生きている》


「うわあ、なんだか凄いことになっちゃったぞ」


最初は、原色の子供っぽいカラーリングのプラスチックだったのだが、このラグナロクは全金属製だ。


それなのに、プラスチックよりも軽く、恐ろしいほどに丈夫。


色は黒をベースに、紅色のグリップと謎の緑の宝玉、それに金色で縁取りされている。


見た目は何かこう……、ファンタジー系の魔法銃。悪の帝国のボスが持ってそうな感じ。


『……神器を超えるものを創り出すとはな』


「試しに、威力絞って撃ってみるか!ソーレッ!」


すると、半分くらいの威力にも関わらず、何かこう……、バトルアニメで手からビーム出したときみたいになった。


ビームは標的のサボテン君を消しとばしながら、遥か彼方まで飛んでいき、見えなくなった。


「………………よし!セシル!」


『………………何だ?』


「逃げるぞ!!!!」




《ツブヤイターニュース


緊急速報です。アメリカ、テキサス州にて、水の塊が驚異的なスピードで空を飛び、街の倉庫に穴を空けました。現地警察は、テロの線を含めて調査する模様》


「ヒェーッ。やっちゃったぜ」


若さゆえの過ちってことでここは一つ。


人は死んでないからセーフ。


んで、セシルが、「遠距離武器だけでなく、近距離武器とナイフくらいは持っておけ」って言うんで、そうする。


アラスカの僻地へ転移。


近距離武器は……、これで良いかな?


《久保田社両口スレッジハンマー

ATK:80》


はい!


《鉄砕き

ATK:250

土属性

耐火》


はい!


《鋼虎丸

ATK:500

土属性

耐火

耐酸

耐低温》


はい!


《魔鎚"画竜点睛"

ATK:1000

土属性

耐火

耐酸

耐低温

大地の守り

筋力増加

武器破壊

スキル:強打追加

スキル:大地割り追加》


はい!


《神器"荒覇吐"

ATK:3000

土属性

雷属性

耐火

耐酸

耐低温

大地の守り

筋力増加

武器破壊

スキル:強打追加

スキル:大地割り追加

スキル:爆砕波追加

スキル:雷鳴撃追加

スキル:頭蓋砕き追加》


もいっちょはい!


《崩界神鎚"紅閻天"

ATK:5000

土属性

雷属性

光属性

絶対耐火

絶対耐酸

絶対耐低温

絶対不壊

大地の守り

筋力倍化

防御力倍化

装備破壊

衝撃浸透

重さ調節可能

スキル:強打追加

スキル:大地割り追加

スキル:爆砕波追加

スキル:雷鳴撃追加

スキル:頭蓋砕き追加

スキル:六龍天墜追加

スキル:天元突破追加

この武器は生きている》


ヨシ!


見た目は黒と紅色のグリップと、金色の縁取りをされた豪奢なハンマー。


持った感じ、重さは殆どないが、念じれば重くなる。


叩きつける瞬間に重くすれば良いみたいだ。




それと、ついでに、コスプレ用品店で買った防具もアップグレードさせてもらうわね……。


はい、まずこれ。


《アサシンブリード"アサシンマスターの鎧"レプリカ

DEF:30》


これをこう。


《アサシンマスターの鎧

DEF:150

耐火》


こう。


《月影の鎧

DEF:500

耐火

耐酸

耐低温

不壊

軽量化》


こう。


《魔鎧ロマンシア

DEF:1000

耐火

耐酸

耐低温

不壊

サイズ自動調整

軽量化

属性攻撃軽減

結界展開

耐久力増加》


こう。


《神器アルカデイオス

DEF:3000

耐火

耐酸

耐低温

不壊

サイズ自動調整

自動装着

軽量化

属性攻撃軽減

結界展開

耐久力増加

HP再生

呪い無効

ステータス異常軽減》


最後にこう。


《鳳翼天鎧アンサング

DEF:5000

絶対耐火

絶対耐酸

絶対耐低温

絶対不壊

サイズ自動調整

自動装着

重さ無し

属性攻撃無効

結界展開

耐久力倍化

HP超速再生

MP超速再生

神罰無効

ステータス異常無効

弱体化無効

防御貫通無効

強制転移無効

自動蘇生》


金色で描かれた猛禽の浮き彫りがある胸当てに、肩を覆う肩当て、龍神の革でできた腰当てに、金縁に黒で赤のラインが入った手甲、脚甲。


試しに着てみるか。


あ、鎧の着方とか分からねーや。


えっと……、うおっ。


触ったら自動的に俺の身体に装着された。


俺知ってる、これアレだ、せいんと……やめておこう。小宇宙が燃えちゃうからな。実際、今のステータスなら音速パンチも楽勝だし。


軽くハンマーを振り回し、鎧を着て走り回る。


うんうん、良好良好。


武器は恐ろしいほどに手に馴染むし、鎧は服よりも自然に動ける。


完璧だ。


じゃ、異世界に行こうか。

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