お題4 高校・大学デビューと言えば

 日本では4月の頭から新年度になります。


 日本の学校教育システムは、六・三・三・四。小学校が六年間、中学校と高校がそれぞれ三年間、大学が四年間になっています。大学まで出る場合、学生の間に四回、更に社会人になって一回、合計五回の「一年生」を経験します。その一年生になる、高校・大学デビュー、社会人デビューなどを、どのように過ごすか、その時の心情は人それぞれでしょう。

 自分の場合は、周囲が知らない人間ばかりで、全く新しい環境に変わっても、ほとんど緊張しません。一年生になる時でも、二年生になる時でも。一年生の一日目でも、百日目でも、最後の一日でも。何か特別な心境の変化や、緊張感などもありません。それには理由があります。


『千万人といえども吾往かん』


 これは、小学校の時の恩師に教わった言葉で、自分の座右の銘にしています。孔子の言葉で、孟子の中に書いてあります。簡単に言えば、我が道を行く。自分が正しいと信じる道なら、誰にどんなに反対されても貫き通す。恐れるものは何もない。そんな意味です。

 高校生になったからといって、別に自分は何も変わりません。高校ではなく大学生でも、社会人でも、環境がどのように変化しても同じです。常に自分というものを持っていれば、変わるものはありません。環境や他人に流される必要はありません。だから進学・進級しようが、社会人になろうが、緊張する事もありませんし、特別な心境の変化もないわけです。


 そうは言っても、緊張してしまう、我を失ってしまう、という人もいると思います。これは個人の性格的なものもありますし、自分は大丈夫でも、他の人はどうかというのは分かりません。環境の変化で緊張してしまい、頭が真っ白になって何も分からなくなってしまう。ガチガチに固まって身動き出来なくなってしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。

 これは好むと好まざると、そうなってしまう人はなりますし、ならない人はならないでしょう。それが良いか悪いか。という話ではありません。どういう性格なのか、という個人の違いでしかないのです。多少の訓練によって、人前に出るのが苦手だとか、人の多い場所が嫌いというような性格的な問題も、後天的に矯正出来ますから、もし自分の性格が嫌だなと思えば、変えるのも良いでしょう。特に、一般生活に支障が出るほどのものであるならば、矯正した方が良いかも知れませんね。


 皆さんは、いかがでしょうか?

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