自分の彼女が寝取られたので俺は失意のどん底に居たのだがそうしているととんでもない事になった

アキノリ@pokkey11.1

第一章 居ないものが居る

浮気されたクソッタレな日に

第1話 居ない筈の幼馴染

色とかで表現して言えばまあ真っ黒だな。

何がといえば俺の人生がである。

そんな俺は1人暮らしの男なのだが家に帰って来ると...何か猛烈な美少女が居た。

八重歯が特徴的な胸の大きい女子。

見知らない...子だ。


そして俺に「あ。おかえりー」と言ってくる。

しかし...だ、誰だ。

侵入者だ!!!!?


「さーくんお帰り」

「...待て。お前...誰だ!!!!?」

「私だよ?坂本美里(さかもとみさと)。誰って酷いねー」

「...坂本美里?坂本美里...誰だ!?」

「私だって。覚えて無いの?幼い頃に一緒にお風呂に入ったよね?」


幼い頃にこの女と一緒に風呂に!?

知らん...というかこんな巨乳な女子の知り合いが居たらマジに忘れないと思う。

だけどマジに分からん。

誰だよ!?


「さーくん。とにかく。お風呂入る?それとも私?」

「待て。それは昭和...というかそこじゃない!お前の素性が何だか分からない!何だお前は!?というか合鍵は何処で手に入れた!?」

「まあまあ」

「はぐらかすな!?」

「ところでさーくん彼女居たの?」

「!?」


何だこれは。

いったい何が起こっている。

思いながら俺は絶句しながらそのままその少女を見る。

坂本美里?

まるで記憶にない。



そんな坂本美里という女子に出会う前に俺、佐久間隆一(さくまりゅういち)は浮気された。

そして失意と絶望のどん底に叩き落とされた。

何故それが分かったかと言えば...俺が目撃したからだ。

ラブホに入って行く彼女の姿を。

というか中年男性と一緒ってキモい。


「クソかな」


そんな事を呟きながら俺は持っていたペットボトルを地面に叩きつける。

それから俺はそのまま帰宅をする。

まともにクソッタレだ。

本気でクソッタレだ。


思いながら俺は地獄を見る。

それから俺は重たい足を動かして帰宅する。

進学校に入学した為に1人暮らしになった俺。

その為に俺は1人で寂しく暮らしていた最中で出会った彼女だった。

だけど今となっては気持ち悪い。


「...はー!!!!!真面目にクソッタレが!!!!!」


そう叫びながら俺は全てを叩きつける様にしてマンションに帰って来た。

それから俺はドアを開け...ん?

いや待て。

ドアが開いている?


「...ん?俺は...鍵を掛けた筈だが」


そんな事を呟きながら怒りを鎮めつつ開ける。

すると料理中の女子が居た。

八重歯が見える滅茶苦茶な巨乳の少女だ。

うーん部屋を間違えた様だ。


「よし。これでエビとかの辛みは仕上がった...あ。さーくんお帰り」

「ああ。ただい...オイコラ!!!!!お前誰だ!!!!?」

「凄いノリツッコミだね」

「そうだな。いや。全てはお前のせいだ。お前誰だよ!!!!!」


何で1人暮らしのマンションに。俺しか住んでないのに!!!!!

部屋を間違えた?!そんな訳ない!

オートロックを解除してどうやって侵入した!?


「待て。待って。本当に誰だ。誰なんだ」

「えー。私だって。昔の幼馴染の坂本美里」

「...坂本美里...いや!?俺は知らないぞ!?幼馴染も親があちこちを転勤ばっかりで居ないんだが!?」

「そんなばかなぁ。私をよくみーちゃんって慕ってたよ?」

「...いつ頃の話だ」

「6歳頃かなぁ」

「...6歳!?」


確かに6歳の時の記憶は曖昧だな。

だけどこんな可愛い子が居たら普通覚えてるよね?

男子の諸君に聞きたいんだが。

でも全く1ミリも記憶がないんだが。

どうなっている。


「待ってくれ。俺はお前を真面目に知らない」

「年長さんも一緒だった。お風呂も一緒だった。お互いに色々見せあった」

「...は?」

「私はよく覚えているよ?さーくんとの歴史」

「そ、そんな馬鹿な!?」

「おち○ちんにも黒子有るよね?」


そんな馬鹿な。

女子がちん〇の話...じゃない!!!!?

そこじゃないんだ!

何で知っている...!?


おかしい。

絶対に見知らぬ女子だ。

この子の事はマジに記憶にない。


「それ以外にも例えば太ももの辺りにも黒子有るよね?」

「確かにその通りだ。だがお前の事がマジに分からない」


俺はそう言いながら質問をしてみる事にした。

「じゃあクイズだ。...俺の昔から好きなものは」とだ。

すると「そんな簡単な。...エビチリ!」と答え...そんな馬鹿な...。


確かに昔好きになったものだが。

だけど知っている...のは。

この事は遠島と親しか話してないのだが。

そ、そんな馬鹿な。

知らない筈だぞこの子は。


「ふふーん。偉いでしょー?」

「...」

「...うん?まだ何か?もしかして君のお〇んちんの周辺の黒子の数とか?」

「いやだから。女子がそれを言うなって。まあお前が...お前が幼馴染という事は。...取り敢えずマジな様なので分かった」

「ほほう?まだ何かあったら言ってね。私の事も答えるよ。...あ。それはそうとエビチリ作ったよ。食べる?」

「...」


俺の記憶にある最も近しい少女。

それは遠島しか居ない。

昔から親の転勤ばっかりの事に遭遇して俺には幼馴染も存在しない。

なのにコイツは幼馴染と名乗っている。

どうなっている...のだ?

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