#2 ドキドキ?ハラハラ!妹ちゃんを救い出せ

@kokoroyomi

#2 第1話 委員決め

伊藤「今日も学校という名の下、監獄生活か、」

◯◯「おはよー」

伊藤「は、なんで君がここにいるんだ。西園寺?」

西園寺「西園寺なんて、そんな距離のある呼び方じゃなくて奏ってよんでよ」

伊藤「・・・奏は、帰ったんじゃなかったのか?」

奏「そりゃもちろん帰ったわよ。家に」

伊藤「家にかい!」

奏「そりゃそうよ。だって昨日何も持ってい来なかったでしょ」

伊藤 (たしかに手ぶらだったな)

伊藤「ところで川西さんは?」

奏「大丈夫って言って校門前で別れたわよ」

伊藤 (大丈夫とは、何に対して、、、)

伊藤「ところで、俺の記憶違いじゃなければ、俺の隣には、違う人が座っていたが、どう言うことだ?」

奏「変えてもらった」

伊藤「、、、ナニイッテルノ?」

遠藤「朝から元気だな」

遠藤「、、、なんで西園寺さんがいるの?」

伊藤「はぁ」

説明中

遠藤「じゃあ、転校したわけじゃなかったんだ」

奏「当たり前じやない。こんな面白い場所去ろうとする方が可笑しいわ。それに伊藤ならば、、、」

伊藤「、、、」

奏「どうしたのかしら?」

伊藤「いや、昨日まで君呼びだったから。少しビックリして」

奏「 だって、伊藤が「これを機に人に助けてもらうってことを覚えたらどうだ」って言ったじゃない!だから仲良くなる為に覚えたのよ」

伊藤 (まぁ、少しは変わろうとしているってことか)

奏「そうだ。今日の放課後話したいことがあるのだけれど、時間空いてるかしら?」

伊藤「空いてるけれど、今じゃ駄目?」

奏「駄目」

遠藤「デートか?」イライラ

奏「そ、そんなんじゃないわよ!」

遠藤「うらやましいな伊藤。俺なんて生まれてから一度も彼女出来たことがないんだぞ」

ガラガラ

先生「皆、席に座れ」ゲッソリ

先生 (西園寺家の権力はすごかったな。お陰様で一睡も、、)

遠藤「あ、先生今日は転校生いますか?」

先生「さすがに2日連続はないな」

先生 (一人でもあんなに大変なのに、二人目なんて来たら、、頭が痛くなってきた)

遠藤「チクショー」

伊藤「なぜ?」ヒソヒソ

遠藤「伊藤に転校生の彼女が出来た。ということは、次の転校生は俺の彼女になるというのがこの世界のセオリーじゃないか」ヒソヒソ

伊藤「どこの世界のセオリーだよ。あと彼女じゃない」ヒソヒソ

先生「少し遅かったと思うが、今日は委員会決めを行う。内容の書いてある紙は前に貼っとくから、各々決めとくように。それが終わったら今日は学校終わりだ」

伊藤 (いろいろな委員会があるんだな。図書委員に放送委員、風紀委員まで。10個位の役職にクラス委員長。

このクラスは30人だから、だいたい1つの役職に2~4人位か)

奏「伊藤は何にする?」

伊藤「簡単そうな放送委員かな?」

奏「私もそれにする」

遠藤「俺はクラス委員かな」

伊藤「クラス崩壊まったなし、だな」

遠藤「ちなみに、本気な」

伊藤「ハイハイ」

奏「二人って仲良しね。いつからの付き合いなの?」

伊藤・遠藤「入学式からだな」

奏「すごいわね」

遠藤「シンパシーっていうのかな。会った瞬間に仲良くなるって確信したね」

伊藤「クラスに入って席に座るなり、いきなりトランプしない?って誘ってくるやばい奴って言うのが俺が思った遠藤の第一印象」

遠藤「でも、楽しくやってたじゃないか。伊藤はたまにイカサマを使ってくるのが傷だけど」

伊藤「イカサマをしても続けようと思えるのは素直に凄いと思うよ」

遠藤「いつか勝てるかもしれないだろ」

伊藤「そろそろチャイムが鳴るな」

キーンコーンカーンコーン

別の先生「担任の先生は、体調が悪くなり早退することになりました」

伊藤・遠藤・「大変だな」

奏「なぜかしら?」

別の先生「では、クラス委員長だけを決め、そのクラス委員長に委員決めを行ってもらいます」

別の先生「やりたい方はいますか?」

別の先生 (いるわけ無いか、毎年ここが一番時間かかるのよね。挙げ句の果てには押し付け会いで決まる、これが毎度恒例の行事ね)

遠藤「はい、私がクラス委員長に立候補しても宜しいでしょうか」

伊藤・別の先生 (え、まじで、)

別の先生「他にやりたい方はいませんか?では、遠藤さん一年間宜しくお願いします」

伊藤「おい、何まじで立候補してるんだよ。そしてあの口調はなんだよ。鳥肌たったぜ」ヒソヒソ

遠藤「俺は言ったじゃないか、本気だって。それに口調は先生相手だからだよ」ヒソヒソ

別の先生「それじゃ任せてもいいかしら?各人数は決まってないけれど2~4人位でお願い」

遠藤「大丈夫です」

遠藤「では皆さん、 私が一つずつ役職を言っていくので希望する役職が出たら挙手してください」

伊藤 (遠藤って真面目にやるときは、真面目にやるんだな)

遠藤「、、、放送委員」

伊藤・奏「・・・」スッ

遠藤「先生委員決め、終わりました」

別の先生「え、もう終わったの?見せてもらえる?」

遠藤「こちらです」

別の先生「どれどれ?あ、 放送委員は毎年仕事量が多いから 3~4人くらい欲しいわね」

遠藤「ちなみに内容はどのようなものですか?」

別の先生「同じクラスの2人がお昼に弁当を持ってきて放送室で連絡など読み上げる。他にもあるけれど 大変な部分はそれくらいかしら」

遠藤「 それなら大丈夫ですよ、あいつらならうまくやれるんで」

別の先生「そう? それならいいの だけれど、」

別の先生「 今日はもう やることがないので委員長以外は自由解散です」

遠藤「え、私は?」

別の先生「 色々連絡等を教えるだけよ 1時間もかからないわ」

遠藤「り、了解しました」

伊藤「大変そうだな、」

奏「そうね」

奏「 それじゃあ 少し来てもらえる?」

伊藤「あぁ話したい ことがあるんだっけか?」

奏「そうよ」

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