(一)-7

 そんなオタク君にも、「マモル君だね。よろしくね」と満面の笑顔を送っていた。そんなやつに、そんな特上の笑顔を上げるなんて、もったいなさ過ぎるでしょ!

 次に立ち上がったのは長身の男だった。しかもガタイがいい。肩幅が広く、しかも太っているのではなくて筋肉が付いているのだ。まだ四月の初旬で全員長袖のシャツを着ているが、この男は半袖Tシャツ一枚だった。厚い胸板の輪郭がTシャツに浮かび上がっていた。おまけにあごヒゲを剃った跡からすると、結構ヒゲが濃い男らしい。ガチの体育会系じゃねーか!


(続く)

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