政治と花嫁。

林 林

第1話

「君は今の日本をどう思う?この桜咲く美しい日本を。」

夕日さす部室で外で野球をしてる野球部員を見ながら、答え難い問いをする大日方天彩先輩。

「うーん、誇れること、そんなに無くないっすか?日本の労働は世界でもトップクラスに厳しいしその上休みもない先生たちを見てもわかることですが、やはり国がブラックですよね、国旗はホワイトなのに。世界で1番成長した社会主義国家と言われるだけありますよ、」

俺は皮肉げに天彩先輩に返した。

「そうか?まぁ、勤務状況の件は置いておいて、日本は帝政がいいと思うんだー。

何故だと思う?そう、陛下が決めることで、もう資本主義とかどうでもいい。社会主義よりは良い。

そんな国を目指せると思うんだ!。」

いきなり無茶苦茶なことを言う先輩。

夕日に照らされただでさえ美しい顔が、さらに色気を増す。

「何無茶苦茶なこと言ってんすか?帝政にしたら例の米の国が黙ってませんよ?絶対戦争になります。」

「まぁそれもそうか、じゃあ日本はどうしたらいいか。」

そうやって一つの議論を出して語り合う。

慈悲なんてものは存在しないズバッと言う時は言う。

それが議論部。

今日は政治らしい、何やら怪しげな会話。

ここから始まる大きな旅路へ皆さんを誘おうと思う。

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