家事代行サービスを頼んだらクラスの美少女が俺の家に訪ねて来ました
ʕ•̫͡•ポリエステル54杼ʕ•̫͡•
第1話
太陽が昇り、窓から光がさす中、俺は散らかった部屋で目を覚ました。
朝だと気づき、ベッドから起き上がって床に足をつけた。足の踏み場が無いほど散らかっているというわけでもないので、ただ汚いだけだ。
リビングに出ると、洗濯物やペットボトルが転がっているが、時間も時間なので片付ける気はしない。
重くなっている瞼をなんとか開け、朝ご飯は当然用意をする気力も時間もなく、遅刻をしないように早いところ支度をして俺は家を出た。
◇◆◇
「よー!零士!相変わらず不機嫌そうな顔してるな。」
「うるせーな、別に真顔だよ。」
学校に来て席に座った直後の俺に半笑いのまま話しかけてきたのは、俺の学校生活で唯一の話し相手の
「そういえばアレ、どうなったんだ?昨日電話したのか?」
「あー、アレね…」
俺達が言っているのは家事代行サービスのことだ。高校生になって一人暮らしを始めたことで、慣れない家事に飽きてしまい、俺の家は汚くなってしまった。
その現状を両親に知られ、一向に進歩しないだろう俺の家事スキルを見越して、家事代行サービスを提案された。そして俺は昨日、両親の提案をのんで電話をしたのだった。
「結局、一年間の契約でやってもらうことになったよ。しかも、電話したら人手不足で、今回が仕事初めての人が来るらしいんだよな。」
「マジで!?慣れてる人とかじゃなくて今回が初めての人って大丈夫なのか?」
「知らね。とりあえず、俺はその人に家事全て丸投げするしかないな。」
「改めて聞くと酷い奴だな、、、」
亜樹と喋っていたら、急に前の席のやつらがいっせいに喋りだした。
俺らが一体なんだと前を見ると、その集団の中心に一人の女子生徒が見えた。
「おー。今日も人気だな、雨音さんは。」
「大変そうでもあるけどな。」
複数のクラスメイトに話しかけられている彼女、
「まあ、高嶺の花だな。」
「そりゃ当たり前だろ。私生活も謎にしてる人だし、なんというか不思議だよなぁ。」
確かに、雨音さんの話は見た目や勉強面以外、聞くことがない。彼氏がいるとか、休日中に会ったとかそういう話すらない。大方、いつも勉強でもしているのだろうか。
(考えたって関わることはないから無駄か。)
雨音さんの方向を少し見ていると、校舎内に大きなチャイムが鳴り響いた。
「あ、そろそろ時間か…じゃあな零士。」
そう言って亜樹は教室の比較的前の場所にある自分の席に戻って行った。
(それにしても、家事代行サービスか…人と話すのが面倒だな。まあ、頼む側だから感謝はするけど。)
家事代行サービスを許してくれた両親にも感謝だ。ちなみに何故期間を一年間にしたのかは、その間に俺が家事をできるようになれば良いと両親が思ったからだ。つまり、見て学んでこいと言われているようなものだ。だが、俺は一年間人に任せっきりでその後に自立できる気がしない。だが、いつまでも人に頼りきりもできないので覚えるしかない。
家事代行サービスに少しの希望と多くの憂鬱な気分を抱きながら授業を受けていたら、あっという間に帰りの時間になった。部活もやっていない俺はすぐに鞄に教科書を詰め込み、教室を出た。
家事代行サービスの人が来るのは、帰宅して30分ぐらい後だろう。向こう側から、家事をしてくれる人がその時間を指定したからだ。家事代行は副業かなんかでやっているのだろうか。
俺の家は学校から近くないので、駅まで歩いた後電車に乗って自分の住んでいる市まで移動した。電車に乗ってる間も、俺は僅かな緊張が拭えなかった。
そして俺は家に着き、普段着に着替えて待つことにした。流石に初対面なのに制服というのはどうかと思ったからだ。というか相手は、俺が一人暮らしの高校生ということを知っているのだろうか。また、どんな人が来るかも予想がつかない。話やすい人が来てくれるとこちらも気が楽なのだが…
そしてソファに座りながらスマホを見て待っていたら、ふいにインターホンが鳴った。誰が来ているか分かりきっているので、俺は誰が来たのか確認せず直接ドアを開けた。
そしてそこには、綺麗な髪を背中まで伸ばし、目鼻立ちがはっきりとしている整った顔をした、俺が学校で毎日見ている姿がそこにあった。
「…雨音…さん?」
「どうも、家事代行サービスの者です!」
俺の目の前で彼女はそう微笑んだ。
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頭痛薬を飲みながら書いた、はっちゃけた新作です。✌︎('ω')✌︎
家事代行サービスを頼んだらクラスの美少女が俺の家に訪ねて来ました ʕ•̫͡•ポリエステル54杼ʕ•̫͡• @subetegagoraku
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