第2話 Past

この場所は、知っている。


さぁ、戻れないぞ。この場所はお前が選んだ。


ここは何度も来た。子供の頃…


ここでみんなでよく遊んだ。お店の前…懐かしい。


何で空から見てるんだ?浮いているのか?


視点おかしいだろ。体も動かない。


何かが起こる…何が起こるんだ?



突然、全てが消えた。



さぁ、やり直そうか…選択を誤ったな。



 何をやり直すんだ?さっきから脳に直接語りかけてくる。何者なんだ?



お前にやり直しは無いけどな…


※ゴン!!※


うっ…殴られたか。それから…この漆黒の部屋は?



探せ!!正解を。扉を。この場所から始まるんだ。



 見えないぞ、何も。ここまでの暗闇って作れるものか?


何処かに出口はあるのだろうか…



それとも、何も無いこの世界に永遠に漂うのか?



そんなことあってたまるか!!声の正体も解らずに。


何か触れた感触がある。手の感覚だけが頼りだ。


この悪夢から抜け出したい。悪夢?それとも…



恐怖よりも怒りに満ちている。何故こんな目に。



ここだ!!この感触…ドアのノブだ!!



抜け出したい…早くこんな漆黒から。



開けると、明るい!目が開かないほどの…


 ここはさっきのお店の場所…今度は普通に立っている。違和感はない。



次の行動だな。正解だといいがな。



さっきから正解とか何なんだよ!!姿を見せろ。



ほら、来たぞ。どうする?戦うか?逃げるか?



 な、何だよ、この雲!!雲って言うより暗闇が迫ってる。



逃げるしかない…次々に人々が飲み込まれてく…


一人の女の子が泣いている。怯えているんだ…


早く、こっちだ!!少しでもそこから離れろ!!



お店の中に入るしかない…これで防げるのか?



 とりあえず正解ってとこだな。その娘の運命を背負うか?それともここに置いていくか?



こんな漆黒の暗闇の中に置いていけるはず無い!!



店の外には出られない。暗闇に閉ざされてる。















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