そうです私がモフリストです

初めての下水道デート

俺は朝　早くから　リストが泊まってる宿の近くで　リストが出てくるのを待っている

時間とか決めてたわけじゃないが　手伝ってもらうのだから　ある程度の誠意は必要だろう

2時間程　たった頃　リストが宿から　出てきた

リスト　おはよう　今日は　よろしくお願いします

あ　マイケル　おはよう　今から　マイケルの家に行こうと思ってたの

手伝ってもらうのだから　来てもらうのは　悪いよ

それじゃ　行こうか

うん

その時　リストは思った　これって　もしかして　デートと言うヤツでは　ありませぬか！？

リストは各地の本屋に行くと必ず恋愛小説を買い読み妄想する

だが　私のデータには下水道デートの知識がないではありませぬか

リストは確実に恋愛を拗らせている　生まれてから200年以上も彼氏がいない　無理もないのかもしれない

ここが入り口　やっぱり　少し　臭うね

何があるか　わからないから　気をつけて　行こう

リストは思った　手を繋ぎたい　繋いで欲しい

今までの　私の恋愛小説たちよ　私に力を貸してたもー

しかし　恋愛小説たちからは　何も答えはなかった

リストは泣いた　心の中で　泣いた

しばらく　下水道を進んでいると　目の前に　1匹のヌメヌメ百足が現れた

消え失せろー！　ズドーン！！！

リストの斧がヌメヌメ百足を瞬殺する(私達のデートを邪魔するヤツは許さん)

そのー　すごく　勇ましいね　さすが冒険者ランク6

リストは思った　これは　やりすぎたか？

初デートの邪魔をされて　つい　カッとなってしまった　ダメダメ　冷静にならないと

そして　また　下水道を進んで行く

なかなか　安全モグラと水浴びネズミ　出ないね

そうですねー

リストは思った　何とかラブラブな空気を作りたい

だが　リストには　その方法が何一つ　わからない

リストは泣いた　心の中で　泣いた

下水道を進んでいると　また　モンスターが　今度はヘドロジェルが3体もいる

禿げ散らかしてんじゃねー！　ビダーン！　ズシャー！　シャゴゴゴゴー！

リストの斧がヘドロジェル3体を瞬殺する(空気を読みなさい)

禿げ？　リストがいてくれて助かった　俺1人なら　逃げるしかない

リストは思った　汚い言葉だったかしら？

3体もモンスターが出てきたので　つい　イラッと　しちゃった　私　ダメな女

さらに進んでいると　下水道の先の方から　何かが　争ってる音が聞こえてきた

2人で　そぉーと　見てみると　何と　安全モグラと水浴びネズミが争っていた

これは　両方同時ゲットの　大チャンスではありませんか！

作戦は前もって話してたとおり　リストがモンスターの気を引いてる間に俺がモフモフを使う

[説明しよう]

固有アクティブスキルである　モフモフ

対象に触れてモフモフすると　10秒間モフモフタイムになる

モフモフタイム中は仲間に出来る確率が50%アップする

このスキルはモフモフ系モンスターにしか効果を発揮しない

すでに仲間になってるモフモフ系に使用すると100秒間全ステ50%アップ1体にしか使えない

クールタイム７日間　クールタイム中は自身の全能力が10%ダウンする

よし　やるぞ！

では　行きます！

リストがモンスター達の気を引くように　絶妙な距離感と角度で調節している

完全に隙だらけだ　俺は素早く　安全モグラの背後に周り　モフモフを発動した

すると　安全モグラは恍惚の表情を浮かべる　そしてすぐさま　テイムスキル発動

俺の仲間にならないか？

初めてのテイム　　　ドキドキする

良いぜ！　名前をつけてくれ！

よし　成功だ！！！

男の子ぽいな　昨日のうちに考えてた名前　　お前はアモラだ！

アモラ　早速だが　挑発のスキルを使ってくれ

リストは水浴びネズミを殺さないようにダメージを与えているが水浴びネズミは逃走しようとしている

モンスターをテイムする時はHPが減っている程に仲間になる確率が上がる

安全モグラはタンク系のモンスターだ挑発して時間を稼いでくれる

ヘイトがアモラに向かい襲いかかる

少しでも確率を上げるために　俺はモフリストのスキル　モフへの愛LV1を使った

このスキルは仲間になる確率を5%上げる　効果は少ないが5%はかなりデカいはずだ

そして　テイムスキル発動

俺の仲間にならないか？

大事にしてよね　よろしく

よし！　君は女の子だから　ミスズだ！

その後　俺達は　下水道から出てきた　臭うから　家の井戸で洗おう

石鹸を使い　みんな　綺麗になりました

リスト　ありがとう　君のおかげだ

いえいえ　私も　楽しかったです

これから　料理作るから　皆で食べよう

わー　楽しみです♪