無職日記

月岡玄冬

無職はじめました

 四月、無職になった。

 理由は一つ、学校を卒業したから。長い長い勉学との日々に終わりを告げ、自分は社会人なるものにならざるを得なくなった。

 さようなら『学生』という肩書き。私は君のことが嫌いではなかったよ。

 ああ、もし今自分が犯罪に手を染めたなら本名と共に無職という肩書きがつくのかあ。情けない。とりあえず誰かに謝りたくなる。

 無職。職が無い。生活が始まった。

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