壁の向こうの君
友川創希
プロローグ
――世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ
夢。
現実。
幻。
光。
影。
道。
時に私の心と体は、現実と夢の狭間で交錯しているのではないかと感じる。心は確かに現実に存在しているはずなのに、体は夢の中を彷徨っている。逆に、心が夢の世界にいるはずなのに、体だけが現実に存在していることもある。
今、私が目の前にしている柔らかな光は夢だろうか、それとも現実だろうか。一体、どちらの世界なのだろう。
高校2年生の夏、私は夢のような出来事を体験した。夢のようなということは、本当は夢ではないということだ。
それは、今だからこそ言える。
トンネルにあった壁の絵が、日が変わると違うものになっていた。それも、描かれていたのは私そっくりの絵。壁に描かれた私とでも言うべきだろうか。私と、壁の向こうに描かれる私のようなものの物語。そんな出来事があったのだ。
そして今回、その出来事を小説にしてくれた人がいたんだ。ただ、その小説を完成には、まだ数年の歳月はかかりそうだ。歴史を大きく変えるような作品ではないかもしれないけれど、それでも道のりは長く、終わりが見えない。
まあ、細かいところはおいておいて、今回は今出てているところまで見せたいと思う。
ぜひ覗いていってほしい――
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