湖面の欠片
観光名所と名高い湖の傍で湖面の欠片を売っていた。大小様々な大きさの鏡をそう名付けて売っているらしい。これも旅の思い出、とストラップに加工された一番小さな鏡を選ぶ。
「鏡じゃありませんよ、お客様。これは湖面の欠片です」
店主の言った事は本当だった。親指の爪程の小さな湖面の欠片は開封すると水面の如く波打ち、白鳥が何羽も遊泳し始めた。
「これは凄い」
が、少し小さすぎたな。次に行ったらもっと大きな欠片を買おう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます