明るい鳥籠

 僕の幼馴染は鳥籠だ。一見普通だけど実は胴体が空っぽで、本来なら骨や内臓があるべき体の中心部が白いフレームの鳥籠になっている。

「でも俺、腹に生き物入れんの落ち着かなくてさ」

 だろうねと頷く。

「だから将来は街灯になるよ、ここに電灯入れてさ。それでお前や皆の周りを照らすんだ」

「不審者と間違われない?」

 思わず言っちゃったけど本気みたい。屈託なく笑うこいつはとっくに灯りみたいに眩しくて、僕は笑いを噛み殺した。

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