第46話 初めての同接10000人!
「ライムス、ゴブリン・ソードに粘着攻撃しちゃえ!」
『ぴきゅいっ!』
スライムはぷるぷるしてて弾力もあって可愛いけど、スライムがその気になればガムみたいにくっつく事もできるよ。
ライムスの粘着攻撃で相手の動きを止めて、私が剣で攻撃を繰り出す。しばらくはその作戦で行こうと思うよ。
これならもし体力の高い敵が出てもパラライズ・ソードの効果で麻痺状態も狙えるし、一石二鳥だよね!
『ぴきーーっ!!』
『ゴブゥッ!!』
ゴブリン・ソードが渾身の力で剣を振った。
ザンッ!!
しかしライムスは上手に攻撃を避けて背後に回ると、そのままジャンプ!
ゴブリン・ソードの足元に纏わり付いた!
『ぴきゅう!』
『ゴ、ゴブゥ!??』
「よし、絶好のチャンスだね! くらえっ!!」
ザシュッ!!
『ゴブッ!』
「もう一発! えいっ!」
『グブァ~~ッ!?』
ぽふんっ!
「よし、ゴブリン・ソード撃破! ついでに皮の腰巻もドロップしたよ!」
――――――――――――――――――――
あ あ
<ナイスゥーー!
ライムス推し
<うおおおおおライムス最強!!!!!
村人B
<前より簡単に倒せるようになってていい感じですね!
No.13
<やっぱり武器の差は大きいね
ボブ
<俺もスライム飼ってるけど俺のより全然強くて羨ましい
るー
<コンビネーション抜群ですね!
Jun
<賢いスライムだw
りーお
<見てるだけで仲良しなのが伝わってきて癒されます!
spring
¥200
<勝利のスパチャ!
じろう
<同接もう8000wwwwww
らんまる
ナイスコンビネーションです!!
ギル#
¥50000
<まさか最中さんがきららアカデミーからデビューするとは思わなかったよ。これは俺たちからのお祝いです。また今度一緒にダン飯しような!!
ミク@1010
<ライムスのドヤ顔wwww
tomo.77
<最中さん大躍進だな。あっという間に追い抜かれてしまった笑
ホーリー・社員・ドラゴン
<初見です。なんか盛り上がってて楽しそうだから便乗しにきますた
ぱる
<レイドぶりに見に来たらすごいことになっててワロタ
上ちゃん
<ギルさんホンモノじゃん! レイドの時に一緒にいたよね
No.13
<よくダン飯配信してるよね。ナイスパです
上ちゃん
¥1000
私もお祝いする~~
デウスエクスちゃん
<初見。スライムとのコンビネーション良かった
Jun
<ギルさんspringさん上ちゃんさんナイスパ!
Jun
<マジでナイスコンビだわ!w
――――――――――――――――――――
「わあ、ギルさんだ! お祝いしてくれてありがとうございます、他のメンバーにもよろしく伝えておいてください! 今度は私から誘いますね!」
まさかギルさんが配信見に来てくれるだなんて思わなかったよ。これはますます頑張らなくちゃだね!
それにしても、最高の出だしを切れて良かったよ。
あっという間に同接も増えてるし、チャンネル登録者数も凄い勢いで伸びてるよ。
なによりコメント欄の反応。
まさに「計画通り――」って感じだよ!
本当ならライムスの体当たり攻撃で倒しちゃえばいいんだけど、それだけじゃ盛り上がりに欠けるからね。
あえてコンビネーション攻撃を仕掛けてみたけれど、狙い通りの反応を引き出せて嬉しいよ!
「springさんに上ちゃんさんもスパチャありがとねっ!」
それからも私とライムスはモンスターと戦ったりゴミを掃除したり、いつも通りの配信をしていったよ。
そして配信開始から20分後。
ついに同時接続数が10000人を突破したよ!
「や、やった! みんな聞いて、すごいよ。まだ配信初めて30分も経ってないのに、もう同接が10000人を超えちゃったよ。見に来てくれた人、本当にありがとねっ!!」
――――――――――――――――――――
ライムス推し
<同接1万キターーーーーーーッ!!
Jun
<モナちゃんもライムスくんもおめでとおおおおおおお!!!!
ラズベリー
<今きました。レイドの時より盛り上がっててすごい。てかダンジョン綺麗ですね~~。その分ゴミ落ちてたら目立ちそうだけど……
tomo.77
<同接10000とか凄すぎるなぁ。D・Dのデイリーランキングも6位まで上がってるよ
ジョン
<これ1位いけるで!!
ミク@1010
<ツイターのトレンドも8位!!
ライムス推し
<この調子でもっともっと上に行ってほしいぜ!
ただの学生
<お昼に配信してくれて助かった~~! でももうすぐで授業なんでまた消えます!!泣泣
ザンギ
<新人がここまで盛り上がってるの久々な気がするわ
――――――――――――――――――――
「まさかこんなに早くに10000人行くなんて思いもしなかったよ。ライムス、こっちおいで? せっかくこんなに多くの人が見てくれてるんだし、カメラの近くであ~んしてあげるよ」
『ぴきっ!』
私は近くに捨てられていた回復ポーションの空き瓶を拾って、ライムスに呼びかけた。
「それにしても、こんなにきれいなダンジョンでもゴミを捨てていく人がいるんだねぇ」
『ぴきゅっ!!』
私が拾った空き瓶を、ライムスがきらきらと見つめていた。
「はいはい、いま食べさせてあげるからね。視聴者のみんな、よく見ててね? あ~んってしてあげたときのライムスってば、すっごく可愛いんだから。……あっ、何もしてなくても可愛いけどね! はい、あ~ん」
『きゅ~~』
私があ~んをしてあげると、ライムスは嬉しそうに空き瓶を丸呑みしたよ。
コメント欄では「親バカ」という言葉が飛び交っていたけれど、本当のことだから否定はできないよね……。
それにしても嬉しい誤算だね。
こんなに早く10000人も来てくれるだなんて。
これなら目標の同時接続数30000人も夢じゃないかも!?
よーし、この調子でもっともっと頑張っちゃおう!
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