ある介護士の自分語り
@usui_sun
第1話 ある意味自己紹介
しがないおっさん介護士45歳。
体もそこかしこが痛み、毎日の体操と定期的なメンテナンス(整体)を必要とする好中年。仕事に追われ、趣味に費やす時間もほとんどない。
朝起きて仕事に行って、仕事して、定時に帰ることを夢見ながら1時間サービス残業して、帰ってご飯食べて寝る。こんなルーティンを繰り返している。
ご高齢の方々(と書かないと色々問題になる)は嫌いではない。むしろ、好きな部類。偉大な先達として尊敬もしている。自分にない知識や技術、考え方を持っている、尊敬するべき方々。
認知症さえなければ。
よく言われる。
「介護なんて誰でもできるでしょ?」
そんな訳はない。
いや、確かに「介護」という行動は誰にでもできる。誰にでもできるんだけど・・・。それを仕事として出来るのか?と言われれば、多分ほとんどの人が「できない」と言うだろう。
何が悲しくてどこの馬の骨とも知らない年寄りの世話なんぞしないといけないのか。
低賃金で。命を預かってまで。
とまぁ、そんなことを言っても。自分はこの仕事を好きでやっている。好きでやっているからもう20年も続いている。
介護士の離職率は依然として高く、都会になると就業年数が平均3~5年だそうだ。うちの職場にいた若い連中も、入職1~3年で辞めた奴も多かった。
そんな中、ド田舎の施設である我が職場は勤続30年超のでぇベテランが鎮座している。そんな魅力のある施設なのかと言うと、ぶっちゃけ「仕事を止めても、家から通える次の職場が無い」と言うだけの話、らしい。
さて、ここまでつらつらと書き綴ったが、要するに45歳のおっさん介護士に出来る事と言ったら毎日の仕事以外にないと言う事。
提案しても否定されるわ、何か新しい事をしようとしても「無理」の一言で片づけられるわ。
利用者の皆さんと自分が無事に一日が終われれば、それで良いのだ。
仕事には追われてるけど・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます