身近にある物語。
辻 褄
床
誰かが歩いて時にできた汚れ
踏んで、踏んで、踏まれまくった床に汚れが積んでいて、歴史を感じる。
コンクリートを蹴り上げた靴の汚れ、酔っ払いの嘔吐、誰かの軌跡にも汚れに変わり床に張り付く
誰かが付けたこの傷は、靴をすり減らしていたから傷がついた
その深い傷は、誰かが心をすり減らしていたから傷ついた
溝に溜まった埃は、黒い塊になっている
それは集団でしか動けない自分を見てるみたいだ
何故か床を見ると色々と考えてしまう。
なぜだろう。
身近にある物語。 辻 褄 @tuji_tuma
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