第11話 テスト本番
「じゃあ30分から始めるぞー。その間、見直したい問題があるなら今の内だからなー」
「ふぅー。よし、大丈夫。ちゃんと理解出来てるな」
俺はノートを見直してしっかりと理解出来ていることを確認する。あれから1週間本当によく勉強した。瑞波にしっかりと教えて貰ったし、大丈夫なはずだ。
「よし、では始め!」
先生の合図と共に生徒たちは一斉に書き始める。
▲▲
「はぁー。疲れたぁ」
テストが終了し、俺は全てから解放された気分になった。やばい、だらけすぎて溶けてしまいそうだ。
「どうだったんだ? ちゃんと出来たのか?」
俺が机と同化しかけていると瑞波が俺のテストの出来を聞きに来た。俺は喋らずにただ、瑞波に親指をグッと立てた。
「そっか。なら俺も教えた甲斐があったな」
「あぁ、まじで助かったよ。ありがとな」
「その調子なら哲也もテストは出来たんだ。良かったな」
俺と瑞波が話していると、慶太と裕司も来た。2人の表情を見るにどうやら2人も解けたようだ。まぁ、2人もめっちゃ頑張ってたからな。
「よーし! この調子で残りのテストも頑張ろうぜ!」
俺の言葉にみんなも同意してくれた。今日は残り3科目、明日と明後日で全てのテストは終了する。この地獄の三日間を乗り切ればあとはたくさん遊べるんだ。
俺は改めて気合いを入れ直した。
▲▲
「はぁー、終わったぁ」
「お疲れ。出来はどうだった?」
「おー、慶太。そりゃあんだけ勉強したからな。バッチリとまでは言わないけどかなりできたと思うぞ」
俺は体をグッと伸ばして帰る支度をする。やっと地獄の1日目が終わった。けど帰ったらまた勉強かぁ。嫌だなぁ。
「まぁ、しゃあないな。慶太、帰りに何か買って帰ろうぜ」
「良いよ。俺アイス食いたいな」
俺たちは学校を出て、コンビニで各々自分ヘのご褒美を買った。ちなみに俺は肉まんを買った。
「じゃあ、また明日な」
「あぁ、また明日」
そうして俺たちは自分の家へ帰った。
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