第42話 ジルフォードは冒険者 ジルフォード目線

ヘンリーから、ティーナが見つかったから帰るようにと連絡があった。後処理にウィルと次官を残して国に戻った。レッド家はなくなったそうで好きな家名を決めろということだが、ティーナと話し合って決めよう。


ティーナはメガント・タウンにいるということだ。毎日一個ずつ、お土産を持っていけと、お店の女性が教えてくれた。言われた通りにする。


冒険者になるのもいいな。ティーナの薬屋のお得意さんになるんだ。



メガント・タウンのギルドで登録した。ジルフォードとだけ記載された冒険者証がうれしい。


さっそくティーナのお店に行こうとしたが、場所がよくわからない。誰かに聞くのではなく自分で探すといいと言われたから、ゆっくり探そう。


依頼表をみると「はげの魔物。生きてるもの」と言うのがあった。魔物も年寄りになればはげるのか?


後は、「近くの町まで護衛」「荷物のお届け」「買い物の荷物持ち」これも冒険なんだろうか?


そうだ、ティーナを案内する為に町に詳しくなっておかないと


窓口に行って


「町に詳しくなりたいが、なにか地図とかは?」


「それなら、案内を雇えばいいですね。依頼を出しますか?」


「まだ、いいです、自分で少し歩いてから」



なにを見てもティーナに結びつく。ティーナに食べさせたいとか着せたいとか持たせたいとか・・・・


あの町の女性陣はそんなに好きになれる相手に出会う事はないから、諦めるな、離すなって言ったが、言われなくても離さない。


ゆっくりで良いんだ。結婚はしてるんだから・・・・



「ティーナの所のドリンク、昨日は売り切れてた。なんでも騎士団が飲みに来たんだって・・・・」


「人気出るのも分かるけど・・・依頼を片付けたら急いで行こう」



ティーナの名前を聞くとは・・・・


「依頼お願いします」と窓口に頼んだ。


「はい、ティーナの店まで案内を。急ぎで、すぐに」と言うと


「こちらに書いて下さい」と用紙を渡された。


依頼料と一緒に提出して依頼が完了した。




そんなこんなで、ティーナの家がわかった。「ホワイトドリンクショップ」いい店だ。外壁が白いからホワイトかな?


今、店に客がいない。俺は店に入った。


「いらっしゃ・・・・・い」と声が不自然に止まった。ティーナは言い直した。


「いらっしゃいまし・・・た?」なんて可愛い言い方なんだ。


「ティーナ、最初からやり直したい。いや、先にお土産を・・・えーーと家族が済まなかった・・・・」


とあの町の女性陣の助言を全部、実行しようとして俺は・・・・あわあわして


ティーナも


「えーーと・・・そのーーーセイレンさんが・・・・・」とあわあわしている。




「ティーナ、この方お知り合い?庭から見てたら、素敵な人が店に入ったから見に来たら・・・・なにやら・・・」


とご婦人が二人入って来た。




なにやら、混乱して・・・・ハゲの魔物を探しに行こうとか、次はアズマの国の騎士団長を・・・と頭が・・・・






そして俺は何故か、アズマ法皇国の座り方、確か正座とか・・・・をして、それも床で・・・ご婦人二人とティーナに見下ろされながら、結婚生活を語っていた。




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