修学旅行①
俺はチルハの頭の良さには驚いていた。
もちろん勉強もできるとは思うが、特にチルハは頭が良く回る。
いわゆる'賢い'というやつだ。
俺は次のテストに向けて薬学をしている時も、同じ転生者なのにずっと教えられてばっかだ。
理解力が凄い。
(しかもめっちゃイケメンなんだよなぁー)
おっと、うっかり前世でのイケメンヘイトが出かけた。
とにかく彼には尊敬するところが多い。
登校路は違うものの、一緒に遊んだりするうちに分かってきたことがある。
彼は恐らくなにか隠している。
特に'天の子'についての話題をジンクルたちと話している時は、少し動揺するのが分かる。
転生者なのだから隠し事の1つや2つはあるものなのだろうか。
俺は不思議に思いながらも、前世の話をした時を思い出し、あまり深く聞くことが出来なかった。
そもそもこの転生する仕組みはどうなっているのだろうか。
世界にはまだ不思議なことが多いお思った。
魔法とかは信じる方ではなかったが、この世界に来て異能力を発見してからかなりそのスタンスが崩れてきている。
もしかしたら他の人も異能力を持ってたりするのだろうか。
俺は異能力が周りにバレるのが怖くて他の人に異能力についての話を出来ずにいた。
俺が見ている中では異能力者を見かけない。
まあそんなことはどうでもいっか、今は修学旅行に来ているんだから。
俺たちの学年は今、修学旅行に来ていた。
前世だと、京都や大阪などがポピュラーだがこの世界の地理を知らないので、どこに来ているかは分からなかった。
しかしかなり学校からは距離があるところに来ているのは確かだ。
船に乗って、丸1日移動した。
この地域はどうやら海に面しているらしく、船で旅ができるのはかなり楽しかった。
船旅中、ジンクルとノエルとマリン、それから
チルハともずっと遊んでいたので意外とすぐに感じた。
そして船から降りて今に至る。
ここはどんな地域なのだろうか。
周りを観察すると今まで見たことがないような景色が広がっていた。
港からすこし歩くと大地にたくさんの白っぼい岩石が突き出している。
これはカルスト大地というやつだ。
実際自分の目で見るのは初めてだが、とても迫力が凄い。
これから1週間、この場所ですごすんだ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます