エクスプロードンパンチガール 二人の少女の旅始めます。

亀岡たわ太

第1話 少女剣士キティとの出会い

 私ミリア。17歳。炎の魔法使いです。魔王を倒して田舎に帰って来ました。皆元気かな? 森の洋館に住んでるカエル師匠とゴスロリ服のティーナちゃんは元気かな? 魔王を倒したら時は二人とも駆けつけてくれたっけ。過去を懐かしむ私。



 カエル師匠雨頭 冬夜(あまがしら とうや)は私の師匠。私が魔法の扱いを上手く出来なかった時に炎の魔法一つで全ての戦闘を行えるよう修行してくれた。キモいカエルのモンスターだけど可愛い師匠。いつもゴスロリドレスのティーナちゃんに抱きついてる体長80センチのカエル。


 彼のお陰で、勇者に追放された私は強くなり勇者をザマァし、勇者パーティごと酒場を吹き飛ばした過去は。まあ忘れよう。




 私は久しぶりに始まりの町を散策していた。食べたい木の実ブルーベリーチャイムが欲しいから。アレ美味しいんだよね。子供の時のおやつだったんだよ。懐かしい味。その時森の中から悲鳴が聞こえた。


「キャーーーーッ!!!! 助けてーーーーッ!!」


 モンスターだな。私は魔力で察した。小さな子がモンスターに襲われているイメージが脳に伝わった。魔力による予期である。


 魔王を倒しても未だモンスターは悪さをする。そもそも魔王に従うモンスターと従わないモンスターがいるようだ。知能の低いモンスターは魔王に従わない。そんな感じを前の冒険で感じた。私は


「待ってて!! 魔導士ミリアちゃんがそっちに行くわ!!」


 私はもう魔王を倒したのだ。怖いものは無い。私は薮をくぐり抜け森の広間に着いた。そこは森の中でも人が戦闘を行える場所。太陽の光が差し込み雑草がしげる広場だ。


 そこに女の子はいた。植物のモンスターツルを何本も生やし大きな口を幹に持ち女の子を吊るし上げている。女の子はつるに腕と足を縛られてドロドロの液体をモンスターの口から吐き出されて少女は戦意を無くしてる。しかもこのモンスター。女の子の服を脱がそうとしている。


 こ、これは。


「キャーーーーッ!! 服はッ! 脱がさないでーー!」

 


 少女剣士は植物モンスターと戦っている。いや戦っているというより弄ばれている。少女剣士の大剣はもう空をからぶっている。見ていられない。ちょっとエロイなあ。コレ。私は逆に恥ずかしくなった。


「ちょ、ちょっと助けてよ。私もしかしたらこのまま気絶するかも。恥ずかしくて。助けて!!」


 私はハッと我に返りよじっていた身を戦闘モードにする。なんかわたし。エロイのみて感じてた?? もうヤダ。私は少女に答える。


「そ、そうよね! えい! ファイヤーボール!」


 炎の魔法使いの私は初級魔法ファイヤーボールで植物モンスターを追い払う。私は炎魔法を極めているのでファイヤーボールも超巨大! 植物モンスターよりデカい火球がモンスターを襲う。


 ぎゃわおわうわえわおわーーーん!!


 植物モンスターの断末魔。私は少女を空から落ちてくるのを支え抱きしめる。ナイスキャッチ。少女。


「うぷぷ。た、助かった。恥ずかしい!! か、感じそうだった」


「もう、そういう事言わないの、レディなんだから。」


ドロドロの少女を抱きしめる私ミリアとこの少女剣士の出会いはここから始まる。




                  つづく

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