転生したみたいだけど神に会ってないってま!?
名無氏乃御宅
第1話 プロローグ
香取 司
20歳
男
会社員
今年で21になるそうだ。
しかしそんな彼の表情は疲れきっていた。
それは若者の希望溢れる顔とは程遠く、何かに絶望、或いは冷めて、諦めた。
そんな寂しい顔。
自動ドアから出て、ため息を吐く。
スマホで時間を見る。
ポッケにしまい、歩き出す。
目線は下。
彼はいつもそうして歩く。
気分が良い日も悪い日も。
歩くスピードは変わらずゆっくりで。
横断歩道の前で止まる。
歩行者信号機の指示に従う為に。
青になる。
都会特有のBGMが流れる。
名前はわからないが耳に残るアレ。
そして半分を渡ったところで
彼はこの世に別れを告げた
こうして、香取司20年の時間は静かに
けれど周りは慌ただしく、幕は閉じた。
彼の。最後の表情は、どこか寂しくて何かに後悔していたと思わせるものだった。
そして彼の魂は流されて。。。
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