第3話 絆創膏の秘密
美咲は絆創膏の恐ろしい影響を食い止めるべく、その起源を調べ始めた。彼女は古い資料を紐解き、絆創膏が軍の極秘研究で作られていたことを知る。
「まさか、この絆創膏が兵器だったなんて…」
美咲は愕然とした。資料によると、絆創膏は敵の兵隊に戦争の痛みを増幅させ、心を蝕む呪いの武器として開発されたのだ。そして、その研究は非人道的だとして中止されたはずだった。
「でも、なぜこんなものが世に出回っているの…?」
美咲は絆創膏の真相に恐怖を感じながらも、その謎を解明しようと決意する。
◇ 呪われた共感
絆創膏の呪いは、使用者間で痛みを連鎖させ、恐怖を増幅させていった。美咲の同僚たちは次々と心の痛みに蝕まれ、肉体的な傷を負っていく。
「もう耐えられない…!この痛みから解放されたい!」
真奈美は絶叫し、自らの胸を引き裂こうとする。美咲は必死で彼女を止めようとするが、呪いの力は強大だった。
「私たちは、絆創膏に操られているのよ…。このままじゃ、みんな心も体も壊れてしまう…!」
美咲は絶望感に打ちひしがれながらも、何とか呪いを解く方法を探ろうと決意する。
◇ 脱出の試み
美咲は軍の研究施設跡を訪れ、絆創膏の呪いを解く手がかりを探し始める。しかし、そこには絆創膏の恐るべき秘密が隠されていた。
「この呪いは、使用者の魂を絆創膏に閉じ込め、永遠に苦しませ続けるというの…?」
美咲は絶望的な事実を知り、体が震え上がる。そして、彼女自身も絆創膏の呪いに蝕まれ始めていることに気づくのだった。
「私の心のささくれが、私を呼んでいる…。もう、逃げられない…」
美咲は呪いに飲み込まれそうになりながらも、必死で抵抗しようとする。
◇ 最後の決断
美咲は軍の研究施設跡で、絆創膏の呪いを解く手がかりを必死に探し続けた。そこで、彼女は研究に携わっていた元研究者、佐藤博士の名前を発見する。
「佐藤博士なら、絆創膏の呪いを解く方法を知っているかもしれない…!」
美咲は佐藤博士を探し出し、事情を説明する。博士は困惑しながらも、美咲の話を聞き、協力を決意した。
「呪いを断ち切るには、特殊な周波数の音波を絆創膏に照射し、呪いのエネルギーを打ち消す必要があります」
博士は音波発生装置を作り、美咲と共に研究施設に向かう。そして、絆創膏に特殊な音波を照射し始めた。
「音波の力で、絆創膏の呪いが弱まっていく…!」
美咲と博士は、装置の出力を徐々に上げていく。絆創膏が振動し、呪いのエネルギーが消散していった。
「私たちは、呪いを打ち破ったのだ…!」
美咲は歓喜の表情を浮かべ、博士と抱き合った。これで、絆創膏の脅威は去ったのだ。
「でも、心のささくれは、自分自身で向き合わなければいけないのだな…」
博士は美咲に語りかける。美咲はこの経験を通して、自らの心と向き合う大切さを学んだのだった。
彼女は博士に感謝し、新たな人生を歩み始める決意を固めた。
(続く)
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