中国人の「コギト・エルゴ・スム」(中華料理的問題解決思想)

@MasatoHiraguri

第1話 はじめに

右を向いても左を見ても、日本のマスメディアには、中国人という人間について、その長所が短所に見えるような評価をしたり、ことさらに中国という国の不安を募る記事や論説ばかり。

どうも、日本人と中国人が仲良くすることを歓迎しない人たちが、日本に(もアメリカにも)いるらしい。かつて聖徳太子が、朝鮮ではなく中国を国家のお手本とした(遣隋使の決定)ようなことは、彼らの利益にならないようだ。

50年前、田中角栄首相は、中国の重慶油田と日本の技術との交換で失脚させられたという(「田中角栄と毛沢東 青木直人 講談社」)話が思い出される。

ここ数年、まともな中国情報の事実分析と、バランスの取れた批判と評価をされているのは、寡聞にして「遠藤誉氏の記事」くらいではなかろうか。この方は物理学者でいらっしゃるので、理にかなった論説なのです(たまに女性敵繊細な感情が噴出されるところが、スパイスが効いてい楽しい)。

私自身は過去、海外旅行・滞在中、実際に出会った中国人の印象と、「人民報日本語版という窓から覗いた中国」が、私の中国観・感の源泉となっています。

そんなわずかな経験と小さな窓から覗いた中国ではありますが、ここ数年来、いちばん強く感じることは「中国人の問題解決能力」についてです。

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