詩 どうでも良い事は見ている癖に

仲仁へび(旧:離久)

第1話




どうでも良い事には気づく癖に


人前で喋れないことには気が付かない


どうでも良い事には気づく癖に


人前でご飯を食べれないことには気が付かない


どうでも良い事には気づく癖に


人と会話するたびに恐怖を抱いていることには気が付かない


どうでも良い事には気づく癖に


食欲がない日も頑張ってご飯を食べている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


人の顔が覚えられない事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


体調が悪い事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


丈のあっていない服を着ている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


サイズの合っていない靴を履いている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


豪華な服を着せられて嫌な思いをしている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


豪華な食事を食べたくないと思っている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


気まぐれに贈り物をされる事を嫌がっている事には気づかない


どうでも良い事には気づく癖に


便利な家具に囲まれる生活を嫌だと思っている事には気が付かない


どうでも良い事には気づく癖に


どうでも良い事には気づく癖に


どうでも良い事には気づく癖に




「ストーリー」


「どれだけ裕福な生活を送らせてやっていると思っているんだ!」


「俺達が与えるものを、当たり前に出てくる物だとでも思っているのか!?」


「俺達の家のためにならないなら、お前なんて切り捨ててやる」


 その悪役令嬢は、我儘な娘。

 裕福な生活を当たり前と考え、豊かな物に囲まれて感謝の一つもしない。

 余るほどの食べ物を大切にせずに、いつも残してばかり。

 しかも、人とコミュニケーションをとらず、いつも一人でばかり過ごしている。


 だから、わるものはせいばい。


 みんなにやっつけられたので、めでたしめでたし。


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