第30話

げ?


って俺は赤木の肩を叩きながら、ふと思いあたった考えに内心でびびる。


俺と先輩は、ある意味で身内だから、連絡先を知ってるけど。先輩の幼馴染や交友関係を知らないくらい、俺は先輩をよく知らない。


先輩は神城の身内だから、SNS系はかなり警戒してるみたいだし、俺も春馬が神城と騒動なった時に整理したけど。


アカウントとか適当に変えられるし、まあ、犯罪したら、辿れるだろうけど、そこは個人から離れちまうし?


ようは、なににびびってるかというと。


(先輩がもしもネットで出逢いを探してたら、俺のチャンスますます減らないか?)


リアルより、濃いかもだぞ?世界中の相手がライバルかよ?


…マジか?


俺は春馬じゃないから、独り言にはならないが、田舎での役所絡みのおかたさよか、柔軟剤みたいにフリーじゃね?


お気軽に、お手軽に?


デリバリーみたいに?


いや、デリバリーは送料が?配達代が?いや、けど、いろんなものが便利だし?


だけど…。


メリットはたぶん身分証がしっかり確認できるくらいか?それでも詐称はできるよな?


遊び半分、旅行半分、社会科見学は今度赤木が参加するやつだろうけど。


(田舎に来てもらえるほど、惚れてくれない)


って、赤木は言ったよな?


ちょっとまてよ?


いまリアルで絡んでて、振り向いてもらってない。


もしも、先輩がネットで相手探していて、AIが先輩にベストなやつえらんできたら、先輩は?


(いや、先輩は大丈夫かあ。占いや精神論にはなんか違う気もするけど。悪用はいくらでもできるのは、わかるけど)


リアルでもよほど印象わるくなきゃ、バレても?


使い方次第か?


突破口には、なるか?


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