第22話 条件
ドアをノックしたら仮面をつけた人物が出てきた。
「こんにちはC級冒険者のトニーです。ここに凄い回復魔法の使い手がいるとヨゼフ神父の紹介で来ました。僕のパーティーに入ってくれませんか?」
「帰ってくれ、ヨゼフ神父の紹介でも断る。」
「どうしてですか?」
「君の顔を見ると頭がおかしくなりそうだからだ。」
·····これはもしかしてスキル【醜男色】の効果か。
このままお願いし続けたら同意するかも。
「初対面でそんなこと言うなんて酷いです。俺のこと····嫌いですか?」
「いや…むしろ初対面なのに愛おしいと感じている。しかしそれは普通ありえないことだ。何か魅了の魔法を使っているのではないか?」
「信じてください、魅了の魔法なんて使っていません。」
「口ではそう言えるのだよ。それに君がそう言った途端、私は疑っているのに信じたくなったから君のあやしさが増した。」
「ではどうすれば信じてもらえますか?」
「そうだなちょっとしばらくそこで待ってくれ。」
仮面の人は家の中に戻った。
しばらくして外に出てきて巨大な魔導具を持ってきた。
「これを使え。」
「これは?」
「魔法感知器だ。これに手をかざすと魔法が使われているとわかる。」
「わかりました。使ってみます。」
魔法感知器に手をかざしたが無反応だった。
「ほらだから言ったでしよ、魔法使っていないって。」
「それだと私が君のことを一目惚れしたことになるのか、こんな幼児に····そんな。」
「まぁそれでいいじゃないですか。あなたに好かれても構いませんよ。パーティーに入ってください。」
「いや犯罪過ぎるだろ。それに今は仮面をしてマシに見えているが、外すと凄まじい顔面をしているから嫌だ。パーティーだとこの顔を見られる可能性が生まれるだろ。」
「別に人がいるときに取らなければ問題ないですよ。」
「わかった、そこまで言うならパーティーに入ってやろう。後悔するなよ。」
「良かった。せっかくパーティーに入って仲間になったので自己紹介してもらっていいですか?」
「私はリュウール·ベルナール、ジョブは僧侶だ。
回復魔法は上級まで昔は使えたが今はわからない。」
「昔とはどれぐらい回復魔法を使っていないんですか?」
「5年以上だ。」
「そうなんですね。」
「もう後悔したか。別にこの国なら神官や僧侶なんていっぱいいるから辞めてもいいんだぞ。」
「いえ、リュウールさんごいいです。」
「そ、そうか。それならいいか。」
「ではリュウールさん、準備が終わったら次の国に行きますよ。まだパーティーメンバーは揃っていないので。」
「わかった。」
しばらくして準備が終わったので次の国に向かった。
次は盾役を探すためにあの国に行く。
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