ブサイクハーレム 

太った眼鏡

第1話 序章➀

 俺は佐藤和也(20)

 

 友達につけられたあだ名は【オンナたらし】

 そのあだ名通り今まで女に不自由したことがない。

 文武両道、眉目秀麗、唯一駄目なところは女癖

が悪いくらいでリア充な生活を送っている。

 

 そんなある日、今日はマッチングアプリで知り合った女とデートだ。

 

 女よりも10分先に待ち合わせの公園に来て待っていた。

 遅れて来た女が「お待たせ〜」と来たので

 

 「今来たばかりだよ、さあ行こうか。」 

 そう女に言った後、女の「キャー」

という悲鳴と同時に〈グサッ〉と背中に痛みがはしる。

 

 後ろを向くといたのは、憎しみの顔で包丁を刺している俺の彼女の美香だった。


「和也、よくも私を裏切って浮気したわね。」

 

「美香、誤解だ。」


「誤解じゃないわよ。あなたの家にこっそり監視カメラ仕掛けて、マッチングアプリで知り合った女の子にメッセージ送っているところを監視カメラの映像でみたんだから。」

 

「犯罪だぞ、監視カメラを仕掛けるなんて。」


「うるさい!」美香はより深く俺を包丁で刺した。

 

 こんな修羅場しゅらばのタイミングだが、美香について説明しよう。

 美香は高校のときから付き合っている彼女だ。    

 俺が所属していたサッカー部のマネージャーで、 マドンナ的存在だった。

 顔は目鼻立ちがはっきりした美人。

 好みだったから美香が告白してきたときOKして、3年くらい付き合っている。


 最近、美香とのデートが塾年夫婦のように変化がないデートなので、友達にすすめられたマッチングアプリを始めて別の女と何人かとデートしていた。


 まさかバレるとはな。

 美香にバレないように細心の注意をはらってマッチングアプリの相手の女とデートしようとしていたのに…

 相手の女はいつの間にかいなくなるし、美香には刺されるし、踏んだり蹴ったりだ。

 

 そんなことを思いつつも、この場の状況をおさめるために対応しようとした。

「そんな物騒なもの手離して、話し合おう美香。」


「もう話し合いなんてできないわ!

大学の友達に陰で和也が私に飽きて色々な子と浮気しているって噂になっているのよ。もう恥ずかしくて生きていけないわ。和也を殺して私も死ぬ。」


「まずは、和也から死んでもらうわ。」と言って、何回も俺をめった刺しにした。

 

〈グサッグサッ·························································〉

 

 何回も刺されていくうちに俺の意識は遠くなっていった。 




       

 


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