かわいい幼馴染と釣り合わないオレep0〜過去編〜
うさみみ宇佐美
第1話 一条憲伸の独白
一条家……
それは世界的にも類を見ないほどの芸術の名家
故にその家で生まれた者は芸術を極めないといけない
一条芸術大学 一条音楽大学
という名前の大学がある
そしてもう1つ……芸術を極めなければいけない理由がある
それはかつて……500年ほど前だろうか?
一条家の生まれながら芸術に携わらなかった者が……早死した
それがずっと続いている
私達はそれを"呪い"と読んでいる
しかし、ほとんどの者たちが芸術の道で大成功をおさめてきた
そんな中、2人の子供ができた
1人ずつ女と男だ
その子供に私は名前を付けた
男は大虎(たいが)女はかな
と
しかし、男の大虎の方はというとまったく芸術の才能がない
魂は感じるのだが……いかんせん技術がない
だから追放した
女のかなは技術はそれなりにあるため育成すればそれなりに活躍できると思ったのだが……
作品に込めた気持ち……魂をまったく感じない
だから追放した
理不尽な理由に思うかもしれない
しかしこの家は芸術で飯を食ってかなければ呪い殺されてしまうような家だ
しょうがないと言える
魂というのはとても大事なものだと私は思っている
芸術の才がない者は追放する
どんな道が待ってようとも
その道がたとえ死の道だろうとでも……
どんなに残酷な選択だろうとも……
2人の専属メイド……特に大虎の方のメイドになるために修行していた土佐雪(とさゆき)という少女は悲しんでいたな
まぁメイド長によると切り替えさせたからいいか
しかし困ったぞ?
次期当主候補はいるからいいものの
このままでは……一条家の力を使ってこのことを揉み消さなければ!
「おい秘書〜新たな孤児連れてきてくれ〜」
「わかりました……至急用意いたします……」
と、軽めのノリでうちが代々お世話になってる孤児院に頼んで有能な子供を送り込んでもらう
ちなみにその孤児院、我々の関係者が運営してます!
でもせっかくだから今は次期当主候補に頑張ってもらうとするか
「斗真(とうま)〜調子はいいかい?」
「お父様!もちろんでございます!」
「よしよし!一条家次期当主の座は頑張って守り抜くんだよ」
「了解いたしました!」
これから孤児院で有能な子供を連れてくるため負けないように奮起を促す
さぁて、私はこれから描きますかぁ!
歴史に名を残す稀代の天才芸術家になっちゃうぞ!
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本編↓
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