1201 絶対に崇秀に確認して置きたい事

 崇秀が眞子とHしようとしなかった理由は『SEXに依存してしまったら、他の事が手につかなくなる可能性がある』事を懸念しての事だった。

そして、それを言われた眞子は妙に納得してしまったのだが、どうしてもまだ納得しきれてない面があったので、とある質問を崇秀にぶつける事に……


***


「解ったよ。でも1つだけ答えて。それと、なんでも1つ言う事を聞いて」

「んあ?なんだよ?なんでも言えよ」

「じゃあ聞くけど。崇秀さんは、私とHしたいの?したくないの?どっち?まず、それだけは、ちゃんと教えて貰わないと頑張れるものも頑張れないよ」

「はぁ?なにを聞くかと思えば。なにをそんな素っ頓狂な質問をしてんだよオマエは?」

「そう言うのは良いから、ちゃんと答えてよ」

「アホ臭ッ。んなもん、言うまでもねぇわ。したいに決まってるだろ。馬鹿じゃねぇのかオマエは?」


あっ……ホント?


そんな即答して良いの?



「あり?ホント?」

「当たり前だろ。誰がHもしたく無い様な女と付き合うかよ。どんな神経して、そんな質問をしてんだオマエわ?脳味噌をマジックリンで洗って、皴が無くなる程ツルツルに成ってんじゃねぇのか?」

「えぇっと、マジックリンでは洗ってませんから、そこは大丈夫なんですけど。未だに、例の件が引っ掛っておりまして……実は嫌なのかなぁって」

「馬鹿臭ェ。この脳ツル女」

「なんで?なんでさぁ?」

「あのなぁ、眞子。俺は、もうそんな所もひっくるめて、オマエが好きなの。論点がズレてる以前の問題じゃねぇかよ」


あっ、ちょうでちたか。


ちゅんまちぇん。



「それによぉ。オマエさっきから、自分だけが我慢してる様な事を言ってるけどな。実際は俺だって、かなり我慢してるんだぞ」

「それは嘘だね」

「なんでだよ?」

「だって、さっき自分で『我慢するのは悲壮じゃない』って言ったじゃない」

「そんなもん、見栄に決まってるだろバカタレ」

「えっ?そうなの?」


あり?



「あのなぁ眞子。オマエさぁ、俺が、オマエの事を、どれだけ好きか知らない訳でもあるまいて」

「えっ?どれ位って言われても、程々ぐらいじゃないの?」

「なぁ、眞子よぉ」

「あっ、あい」

「オマエ良かったらさぁ。一回、救いが無いぐらいのSEXジャンキーにしてやろうか?」

「へっ?なっ、なんで?崇秀さんが望むなら、別に構わないけど。なんでまた?」

「はぁ……もぉ良い。これ以上オマエと喋ってたら疲れそうだから帰るわ」


へっ?

いやいや、此処で帰らないで、帰らないでください!!


崇秀さんが、どれ位、眞子の事を好きなのか知りたいです。



「あの、すいません。その件に関しましては深く謝罪いたしますので、まだ帰らないで下さい。もぉちょっとだけ、お馬鹿ちゃんな私に、お付き合い下さい」

「ヤダね。帰る。オマエの俺に対する認識力の低さには呆れ果てた。付き合いきれん」

「あの、お願いだから待ってって。今帰られたら、泣いちゃうよ」

「どうせ、嘘泣きだろ」

「嘘泣きじゃないよ。ガチ泣きで、朝まで1人で泣き崩れちゃうよ」


いや、ホント泣きますよ。


元々、涙腺緩々女ですから、感情が高ぶっただけで直ぐに涙がポロポロ出ますし。

なにより、此処で放って置かれたら、その後、どうして良いか解らずに混乱して、意味も解らずエンドレスに泣き続けると思います。



「……ったく。オマエじゃねぇけど。なんで俺、こんな物分りの悪い女に惚れたんだろうな。嫌に成ってきた」

「えぇ~~~っ!!だったらさぁ、そういう部分も全部治すから嫌いに成らないでよ。アナタ好みの女に成りますから」

「アホ。んな事しなくても、オマエは十分だよ。それも含めて俺は、オマエが好きだって、さっきから言ってるだろうに、なにを聞いてたんだ、このボケナスだけは?」

「……ですね。あの、でも、本当の本当に、そんなに好きで居てくれてる訳?」

「あぁ、オマエは、俺にとっちゃあ、絶対無二の存在だ。好きとか、愛してるなんて程度の低い話じゃねぇの」


えっ?……マジで。

以前から「唯一無二の存在」だとは言い続けてくれてはいたけど。

本当の本当に、こんな物分りの悪い、超絶アホな子でも良いんですか?


もしそれが真実なら、一度は「Hしない事」も納得したけど、もぉ、我慢する事なんて出来無い。


心の証を貰えたら、体の証も欲しいよ。



「うぅ、崇秀さん……そんなに想ってくれてるなら、もぉ我慢しないで」

「へっ?」

「私、出来る限りHに依存しない様にするから。思う存分抱いて下さい。絶対、依存しない様に我慢して見せますから」

「眞子」

「それに私も、そんな事を言われたら、もぉ我慢出来無いよ。第一この体は、その為に在るのにHしないなんて変だよ。これじゃあ、真琴ちゃんの時と同じじゃん。今はそうじゃなくて、ちゃんと男女として存在してるだから、この体も愛して欲しいのよ。だからアナタを、私に下さい。私だけに下さい。どうかお願いします」


……お願い。

こんな私を、此処まで必要としてくれる崇秀さんには、身も心も全て捧げたい。

この湧き上がってくる欲求や、火照る体は、もうどうやっても抑えられそうにないし……


だから、貴方にだけ、そんな私のすべてを受け取って欲しい。


そして、アナタのすべてを私にだけ下さい。



「いや、眞子、気持ちは分かったから、早まる、んぐっ」


もう此処からは言葉なんか必要ないよ。

それに「早まる」とかそんな些細な問題なんかも、本当にどうでも良い。


私は振り返って、自身の本能が赴くまま崇秀さんにキスをして、彼の言葉を封じた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


おやおや、Hをしなくても、自身を愛してくれてるのか(Hをしたい対象なのか)?を確認したら。

返ってきた答えが、あまりにも嬉しいものだったので。

なにやら眞子は、女性として男性を求める部分に火がついちゃったみたいですね。


まぁまぁ、そうは言っても、以前から崇秀は、その意志を眞子に伝え続けては居たので、これ自体は普段の崇秀の言動とは変わらないものなのですが。

此処については、ホント眞子が「まだ例の件(TS問題)が引っかかってて、疑ってたみたい」ですね(笑)


……ってな訳でございまして。

漸く、此処に来て、2人がそういう大人な関係に成る雰囲気に成ってきた訳なのですが。


このまま眞子は、崇秀を押し切る事が出来るのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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