オリジナリティ・ゲーム ~ゲームで全てが決まる裏の世界で伝説となった男の物語~

プロローグ

今から十年前、裏の世界にはとある革命が起こった。

というのも、10年前『ヴレ・ノワール』という組織が裏の世界を支配した。

そして、『ヴレ・ノワール』から1つのお達しがきた。

「力だけの時代は終わった。これからは我らのゲームが支配する時代だ。」

つまり、暴力が禁止になったのだ。そして、その代わりに、『ヴレ・ノワール』が提示するゲームにて全てが決まるようになった。そう、組の覇権すらも。

だが、こんなこと唐突に言われて「はい。そうですか。」と素直に従う組織は無かった。だが、『ヴレ・ノワール』の意思に従わずに、力を行使したもの達が次々と粛清されて行った。その結果、『ヴレ・ノワール』に逆らう者はいなくなった。

じゃあ、ヤクザなどが力の行使ができなくなったら半グレとかに舐められないかという問題が起こってくる。だが、そんな問題は起こらなかった。

なぜなら、『ヴレ・ノワール』の示したルールは、裏の世界の組織に適用されるものであって、一個人には適用されないのだ。このおかげで、ヤクザなどの組織を舐めるような輩は出てこなかった。

じゃあ、一個人ではない半グレやヤンキーの組織はどうなるのか、簡単だ。『ヴレ・ノワール』のルールが適用される。半グレなどの組織が力で他の組織を支配しようとしたら、『ヴレ・ノワール』に粛清されてしまう。

これにより、裏の世界は力ではなく、『ヴレ・ノワール』のゲームが支配することとなった。

この物語はそんなゲームが支配する裏社会で伝説となった男の話。

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あとがき

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