魔法高校交流戦編Ⅰ (準)
「どうだった魔法は?」
透は七人で校門を出ながら話し始めた。
「・・・・いまいち上手くいうのが難しいな、でもなんとなく頭が刺激されてる感覚っていうのはなんとなくわかった」
「それにしてもあの光の魔法?って言うのかわかんないけどあれ、すごく綺麗だった」
稲田は魔法が使えたことよりもまじかで見た魔法を見れたことがとても嬉しかったようだ。
「ねえねえ?あれってどういう魔法なの?」
「初級の発光魔法、よくステージの演出とかで使われてるやつだ」
「あれね、ねえ今度は爆発みたいなダイナミックやつやろうよ」
「爆発って・・・・そんないきなりは出来ないんだよ。普段から魔法を使ってないと魔法の演算出かかる負荷に脳が耐えられない、だからもっと練習して脳に演算耐性をつけないと」
「そうなんだ、色々と時間がかかるんだね」
透の説明を聞いた稲田は少し退屈しうにしていた。
「じゃあ俺たちはここで」
「そうかじゃあまた明日な」
明は相変わらず元気だ、魔法が間接的にだが使えたことが嬉しかったようだ。
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三人は帰りの道を歩いていた。
「ちょっと待って・・・・」
背後から微かにそんな声が聞こえた。全員がたまたま聞こえただけだと思いそのまま放置しているとその声はだんだんと近づいてきた。
「ねえ、だから待っててば!おっわあああ」
三人が振り返ると後ろには地面に顔から倒れた魔法高校の制服を着た少女がいた。
「大丈夫ですか⁈」
透と雫は何か嫌な予感がしてその場から立ち去ろうとしたがその時にはすでに永原が地面に倒れた彼女を助けに行ってしまっていた。
「ありがとう、助かったあ」
永原の手をとって長い茶髪のその少女は起き上がった。
「ねえ君、今年の交流戦に参加してくれないか⁈」
「えっと・・・・」
「ごめんね、色々飛ばしすぎちゃったね。私は卯月琴、君たちの二つ上の3年生だよ。よろしくね」
差し出された手を掴んでいいものか透は悩み、今はそのまま放置しておくことにした。
「卯月先輩は」
「琴でいいよ・・・・」
「卯月」
「琴、ね」
どうやら彼女はどうしても苗字で呼ばれたくないらしい。
「では琴先輩、その交流試合というのは?」
「簡単に言えば魔法高校では交流戦をしてるの、今年は京都の高校と交流予定なんだけどそれの試合に君に出て欲しいの」
「・・・・少し考える時間をいただけますか?」
「全然いいよ」
「ありがとうございます」
「じゃあこれ私の連絡先」
渡された彼の隣にいた雫からはただならぬ雰囲気が漂っていた。
それに押されてか卯月はすぐにどこかに行ってしまった。
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