貴族転生~転生特典は双子姉妹~
@samidare334
第1話
皆さまこんにちは、
サウス王国にあるヴァスト伯爵家父ガラム、母ソフィーの間に生まれた長男でございます
この春、誕生日を迎え8歳になりました
えっ何故こんなにも丁寧な言い回しかって・・・それは・・・
「「にいさまー」」
可愛い私の双子姉妹イリス・シャリーが狂暴な魔物ビックボアその背に乗ってにこやかに手を振っているんですよ。
いや可愛いんだけれども・・・しかしこの絵面うーん。
おっと、少し考えすぎていたのかいつの間にやらこんな時間になってしまった、とりあえず妹達が乗りこなしているビックボアをどうにかしないと
「イリス、シャリーそろそろ帰るよ」
そう言った瞬間
「「えーい」」バゴンッ
と、今まで背に乗って楽しそうに手を振っていた二人が私がそろそろ帰ろうと言った瞬間息の合ったダブルパンチを可愛い掛け声とともにビックボアの脳天に叩き込んだ、これによりビックボアは天に召されたのである。
うん、これは酷いまあ許せビックボアよこれも我が領を守るため
更には我が家の食卓が豊かになるため
ただなぁ、この見た感じ100㌔はありそうなビッグボアを一人で持ち帰るのは無理だよなあ
どうしよう・・・うーん一旦屋敷に戻って騎士団から人を借りてこようかな、そんな事を考えながら妹達を見てみると
『ほめてほめて』
そんな声が聞こえて来そうな感じでこちらを見てるなのでここは兄として
「二人ともよくやったね凄いよ」
そう言った瞬間『にいさまー』と言いながら二人一緒にビッグボアの上から私の方へダイブして・・・って
「ちょっ危ない」 「「にいさま」」
とっさに両腕を広げた中にポスンと収まる、はぁ~何とか受け止められた
受け止めた二人を降ろして一応注意する
「二人とも危ない事はしないでほしいな」 「「は~い」」
うん、いいお返事まあ可愛いなでなでしてあげよう ナデナデナデナデ
二人をなでながら、一応注意をする
「イリス、シャリー二人とも大丈夫だからとは言え、いきなりこちらに飛んでくると流石にびっくりするから、次からはちゃんと飛ぶ前に一言言うんだよ」
そう言うと「「はーい」」と元気で可愛い返事がかえってくる
『それでいいのか』と言われれば宜しくはないんだけど天使二人に怒る事はしたくない、だって可愛いすぎるんだもん(このシスコン馬鹿)ん、誰がシスコン馬鹿だって
それはさておき、ビッグボアを持ち運ぶ為に、一旦屋敷に戻って手の空いている騎士を借りてこよう
「よし、二人とも屋敷に戻るよ」言いかけたその時イリス、シャリーの二人から
「「わたしたちがこうごにもっていくからにいさまだっこして」」と声をかけられる
それは流石にちょっとなぁ、抱っこしながら帰るのはまあ良いがビッグボアに関しては家の騎士達にお任せしたいのだが、そう思い「一旦屋敷に戻、、、」言おうとして妹達を見ると
『せーの』って掛け声をシャリーが言いながらビッグボアをまだ小さい両手を使って持ち上げる
遅かったか~、あぁまた父上と母上に怒られてしまう、頭を抱えながらいるとズボンの裾をクイクイ引っ張るイリスが「にいさまだっこ」可愛い笑顔を向けて言ってくる
根負けした私は今シャリーを抱っこ中、一方イリスはビッグボアをまるでお手玉をしてるんじゃないのって感じでポーンポーンとお空に飛ばしながら無邪気な笑顔で運んでいる
ちなみに、ビッグボアは本来なら成人男性(サウス王国は15で成人となる)4~5人で運ぶ程の魔物なのである
それが何故、イリス(もちろんシャリーも)簡単に運べるのかとその理由に関しては、今から3年前双子姉妹が生まれた時まで遡る
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