確かに、妹も小さかった。だけどそれは俺も同じだ。

そして、妹は俺を避ける為に自分は傷つかないようなことをしていたが、俺は一方的に地獄のような目に合わされた。

それから、結局何年も、妹も成長したのに連絡をして来なかった。

「・・・」

つまり、俺にとっての蟠りを解ける期間・・・味方をして欲しかった必死だって期間はとっくに終わってしまった。

俺も成長したのだ・・・トラウマには苦しめられてばかりだけど

けど、誰かに求めようとするのはアイツ(冬)で辞めた。

「・・・確かに迷惑かも知らないけど、俺はお姉ちゃんと一緒にいる」

「お兄ちゃん！！」

「・・・もう、帰ってくれ」

相手が妹だからだろうか、春や冬よりは強く言える。

「・・・お兄ちゃん・・・わかったよ」

妹は素直に少し涙を我慢して、入院室を出た。

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