第46話

「帰ってくるのは、お兄ちゃんだよ。ほら帰ろう。家に」


いや見てわかるだろう。帰る、帰らないの前に今俺がいる場所


「聞いたよ。おばさん結婚するんでしょ」


「・・・」


まだ、お相手の人見てすら居ないけど、


「そして、娘さん居るんだよね。しかもお兄ちゃんと同い年」


よく、聞いてるな。いやまぁ流石に姉妹同士で関わりがあるか


「お母さん泣いてたよ!!お兄ちゃんが本当に取られちゃうって」


いや、知らんわ!!


「おばさん、自慢げに話してたみたいで、私もショックだよ!!お兄ちゃんが取られちゃうなんて」


いや、もうとっくにアンタのお兄ちゃんじゃないけど。


「ねぇ、だから。おばさんの邪魔にもならないようにさぁ、家に帰ってきてよ。私もう怒ってないよ」


確かに、正直妹は幼馴染の被害者な所はある。妹からしたら、あの時まだ小さかったし、兄が人殺しだと知ったら俺を迷いなく追い出したくなる気持ちも分かる。例え俺が楽しんでいたと嘘をついてでも、


問題なのは簡単に妹の味方をした親達が一番問題だろ。


「だから、お兄ちゃん帰ってまた仲良く」  


だけど、もう俺は妹・・・夢の兄で居たくない。

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