第34話
過去編
死ねとか簡単に言っていい言葉じゃない。
いざその人が死ぬと大変なのは自分なのだから、
「・・・きゃっ」
酷い、今のは明らかに足を引っ掛けていた。
「・・・きゃって、ぁぁ、アンタみたいな地味な人は、クラスで消えていけばいいのになぁ」
・・・っ、凄く嫌な過去を思い出す。
「・・・っ」
冬さんは辛そうにする。すぐに立たないでその場で座る。
分かる、痛いほど分かる。
転ばされた時の痛み、周りの刺さるような視線・・・そして、立ってもまた転ばされたり、何かをされるかも知れない恐怖。
俺も散々虐められ来たから分かる。
「・・・っ大丈夫」
思わず、声をかけてしまった。
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