第32話

お姉ちゃんとあれからも話して、いつでも離婚と、転校を考慮することを条件に話を進めることにした。


もうすぐ、そのお相手、つまり宮がやって来る。


宮は俺のことを覚えて居るだろうか・・・


いや、例え宮が覚えてなくても俺にとっては天敵だ。


「・・・」


出来れば会いたくない・・・いや立ち向かわないと、これからは俺が義兄になるんだし・・・


そして、入院室の隣の音が鳴る。


来るのか・・・


そう思って覚悟していたのだが入ってきたのは、


「・・・冬」


『優さんって人殺しをしたんだって』


『私と二人で居る時、自慢げに話してたよ』


「はぁ、はぁ、」


呼吸が苦しくなるのを感じる。なんで・・・いややつもあの時の教室に居た。つまりこれから


「優さん、久しぶりですね」


向き合わないといけない人間だ。

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