第66話

そして、学校が再開した。


もう学校に行きたくない。


だけど、これ以上はあまり休めない。


「・・・優!!優じゃないか!!」


そんな感じに必死で学校に向かうと、トモが向かってきた。


 俺のトラウマの一人。中学の知り合いである。


「・・・」


体制がついたのか、気持ち悪くなる程度だ。


「やっと会えた。優に会うためにこの学校に来たんだぞ」


気持ち悪い。普通にそう意味で・・・


「意味がわからないんだけど、どうして俺に」


「いや俺、お前に酷いことしたじゃん。殴ったり、蹴ったりさぁ」


「う、うん」


思い出す。気絶しそうな程されたことを


「だから、俺が今度は殴られようと思って」


やっぱりキモい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る