第5話

高校生になった。


受験は見事に引きこもりだったが、合格することが出来た。


家に居た分必死に勉強を頑張った。


親戚の人からも応援して貰った結果だ。


「優、ごめんね」


「いやいや、むしろ義お姉ちゃんは今まで俺の為にし過ぎたよ」


今度、義姉さんは再婚するらしく、


もう、転校は出来ないと言うことだ。つか、むしろ俺に合わせて転校を何度もしてくれた。恩しかない。


「でもね、優は、私にとって大切な弟であり、もう息子のようにも思ってる」


「お姉ちゃん」


俺も親戚だけど、もうあの家族のよりは、お姉ちゃんの方がずっと大切で家族だと思ってる。


「だから、優の過去や転校先の学校のことを聞くとお姉ちゃんも辛くて・・・だから、お姉ちゃんはね。今度こそ優君に幸せになって欲しいの。いい、確かに転校は相手の義娘ちゃんのことがあるけど、家にまた引きこもっても私は責めないしずっと支え続けるからね。」



むしろ、そんなこと言われると、余計にお姉ちゃんの為に頑張りたくなってしまう。



「・・・・っ」


俺がどんなに汚れてても、お姉ちゃんの為に頑張りたい。


________


そう思って居たが、


まさか、


どうして、


「・・・久しぶりだね。優君」


幼馴染・・・春がここに居るんだよ。

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