第3話

両親から怒られた。


確かに二人を守ったし、殺したのは仕方なかったけど、自慢はよくないと言われた。


俺はそんなこと言ってないのに、聞いてもらえなかった。


「お兄ちゃんのせいで、私までお兄ちゃんの妹として虐められるの」


そして、俺だけが親戚に引き取られて転校することが決まった。


________



新しい学校は楽しかった。


もう虐められることはない。時々フラッシュバックでトラウマを思い出すけど・・・



ある日、


「・・・お母さんの友達が言ってたんだけどさぁ」


「何?」


「優が、人を殺したって本当?」


「ど、どうしてそれを」


どうやら、前の学校で有名だった俺は、この学校に居るママ友でつながって居る人からその情報を聞いたようで


「殺したことを自慢してたんだって」


「違う、俺は自慢して」


「殺したのは本当なんだ」



その後、また虐められた。


________


心が折れた。だが、折れても自殺は怖いので、ただ時間だけが過ぎていた。


結果、また転校することになり今度の学校こそは上手くいくと思っていた・・・


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る