応援コメント

第11話」への応援コメント


  • 編集済

    ここまで一気読みしました。
    今までに拝読しました明日乃さんの作品群とはまた毛色の違う、しかし不思議な活力のある文章です。信長と蘭丸とで事が始まった時には、続いてどんな描写を読まされるのかといささかおののきましたが w、ことさらに耽美調でもエロス調でもなく、まさに王道文芸小説の語り方で青年の性と心理を書ききっているさまは、いっそ爽快とすら言えそうです。

    最後にまたあれこれ書き連ねてしまいそうですので今のうちに少しコメントしますが、「転移」という仕組みについては、もう少しまとまった説明がどこかに必要なのではと思います。ゲームシステムのような設定と言うよりは、この作品世界で通用している理念、あるいは世界解釈のようなものなのでしょうが、「そこは察してくれよ」と読者に丸投げすると、なにやらテンプレパターンに依存しきった異世界ものの悪い真似という印象がなくもありません。

    それにしても古今東西の武人が大集合のこの空間、なにやらFateシリーズを彷彿とさせるような。むしろ、あまり深い理由付けもなく有名人をただ集結させたFateよりも、仏教の信仰観を元にしている分、構想の土台がしっかりした設定だと言えなくもありません。さらには、信長という理想像を胸に、修羅道をさまよう蘭丸。その存在がまた、視点としてもとてもユニークです。こういう主人公が語り部になっていて、面白くないはずがないと思います。

    まあハンニバルとか呂布とかが義経の軍門に下る、というあたりは、歴史マニアだと好き嫌いが分かれそうですが ^^、仮に同規模の軍団を持たせたら、陸戦指揮官として同じような次元で戦える相手同士にできるんでしょうかね。その種の、歴史学的には無意味な問いかけも、この作品だと血の通った仮定にできて、かつ楽しめるところが、本作の面白さでもあるでしょうか。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。
    Fateシリーズというのを知らないので、検索してしまいました。(笑)
    この作品を書くにあたって困ったのが六道の原理でした。仏教的には、現世の罪によって落ちる世界が異なるわけですが、地獄に落ちた人はそこで永遠の責め苦にあい、餓鬼道に落ちたものは、やはり死ぬことはなく餓鬼、つまり醜い小鬼の姿に変化して満たされない欲望に、永遠に苦しむ。
    それを信じるなら、畜生道に落ちた人間も死ぬことがないのだろうか? 修羅道に落ちた人間はどうだ?
    人間道の人間は死んで落ちるのに……
    で、どこの世界でも死ぬことに統一しました。その世界で産まれる者もいる。そうでないと、輪廻転生による世界の維持が成立しませんので。……勝手ですが(笑)
    ただ、時代の違う武人たちの戦いを成立させるには、魂が生まれ変わる転生と肉体ごと移動する転移を区別、転移したものは死ぬまで同じ体を維持することにしなければならない。
    死ぬまで変わらないことは九郎に話させたつもりでしたが、転生と転移の違いは説明していませんでしたね。
    確かに、一考を要しますね。
    ハンニバルはともかく、呂布をあんなに簡単に降伏させてしまって良いものか、と悩みもしたのですが、そこで時間をかけると締め切りまで信長と出会えない。それで強引ではありましたが、早めに降伏してもらいました。
    まあ、呂布には一旦降伏も、裏切り、という切り札が残っていますので、新たな山場も作れるはず(笑)
    本作は、信長と出会ったところで終わっています。続編では明智光秀を倒すのがテーマになりますので、あからさまな歴史の改変を行う予定です。
    とはいえ、今のところ、あまり人気がなさそうなので、意欲は委縮しております。

    湾多さまには、最後まで楽しんでいただけたら、と思うのですが。また、感想などをお聞かせください。<m(__)m>