第20話、この変態たち手を組みやがったー!
それからココリちゃんと女神エアリスが俺を巡って言い争いを始めたのである。どちらもかなりこちらのことを考えている様子はなく更に何方とも引く様子はなかった。
どちらとも俺のことを夫を言っているけどいつからお前たちの夫になったのだと思いながらそう言えばと白龍伝説の設定資料を思い出していた。
滅茶苦茶に楽しかったから俺は設定資料も買ってこの世界観を楽しんでいたな、そこで天使や女神に関する記載を思い出していた。
それは女神や天使は堕天する存在でもしそれをともに戻ると同じく性なら一生その人に尽くしてその人が異性ならその人に心の虜になり他の異性に全くも興味が示さなくなると書いてあった。
確かに書いてあったけどヒロインの中に天使の血が入っているのは一人しかいなかったから忘れていた。
それにしてもいくら白龍伝説の設定資料に欠かれてあったけどここまでなると思いもしなかったけどいい加減に止めてほしいなと思っていた時にココリちゃんがはっと思い出したように話し始めた。
「女神エアリスさん、私はこうして話している間にある疑問が起きてしまったのです。なんで私達や世界を救っているマサキさんが一人の異性としか結ばれないのはおかしいと思いませんか」
「・・・確かにそれはそうですね、これ程に才能もあり優しさもありイケメンな彼が異性と一人しかいないのは私も確かに疑問に思えますね」
・・・あれ?なんか風向きが変わってきていませんか。先程まであれほどに言い争いをしていたのに平和に向かっていくのはとても良い事なのに何か俺にとって見ればかなり大変な方向に向かっていっているような気がするのですけど。
「なので地上にいる間にもマサキさんと過ごしたいですよね。私も同じです、なので私とマサキさんを婚約しなさいと女神エアリスさんが言ってくれませんか。そうすれば女神エアリスさんも好きな時に私に憑依してマサキさんと堂々と過ごせるようになり私も正式にマサキさんの妻となり過ごせるようになる。お互いに良い提案だと思いますけど女神エアリスさんはどの様に考えておりますか」
滅茶苦茶にやばい提案を出してきたのですけど何?俺に対する人権はないのですかと言いたかったけど流石にこれには女神エアリスも反対するだろうと信じて言葉を待っていると女神エアリスは答えるのだった。
「それはとても素晴らしい提案ですね、私にとってもあなたにとってもそしてマサキさんに対しても良い提案だと思いますのですぐにでも実行に移しましょう」
女神エアリスを信じた俺が馬鹿でした、二人仲良く俺のことを襲うつもりなのですけどともかくここにいては不味いので逃げろとすぐにその場から逃げ出したがするとココリちゃんがここは私の精神世界なのでいくらマサキさんでもここから逃げれるとは思わないでくださいねと言うと俺が来た方角の通路が封鎖られたのである。
まずいと思っていたら全ての通路が封鎖されたのですけどもしかしてココリちゃんはもしかして未だに堕天使状態だったりするのかなと希望を持ってココリちゃんを見たけど普通にココリちゃんは天使状態でした。
ふざけるなー!堕天使状態なら大義名分があるから普通に戦えるけど天使だとそれがないから非常に困るですけどー!
俺は必死に説得をして何とかしようとしたけど女神エアリスに天使ココリちゃんは獲物を見つけた目をして息を荒くして近づいてきた。
よく見ると瞳の奥がハートになっておりこの後の展開なんて分かりきっているから何とかしようとした。
「待て待て待て、落ち着いてくれ!良いか、その君たちが何をするのかはなんとなく理解したから言うけど君たちはそれで良いのか。ロマンチックなど求めたほうが良いのじゃないか景色が良い場所でするとかの方が良くない」
そう言うとココリちゃんが気合を入れたと思うと周りの景色が変わってとてもロマンチックに変わった。
あら、とてもロマンチックに変わったから良い感じになったね。これならば問題はないね・・・って、言うと思ったのか。
何でそこでそれをするの、気がついてくれよ俺とココリちゃんは出会って間もないのに女神エアリスはまあ、少しあるけどそれでもおかしくないですかと思って必死に伝えたけど既に本能に支配された者たちに道理など通じるわけもなく捕食をされるのだった。
そうして俺はそのまま意識を失っていくのであった。そして思うのだったいくらレベル上げても精神世界では油断をしないとあれほどに言ったのにこうしてなってしまうとはと己の傲慢に後悔をしていくのだった。
はあ〜、とても良かった、精神世界とはいえ私とマサキさんと結ばれるなんて幸せと考えている彼女はココリ・ノエール。
先程までとても幸せな時間を過ごしていた天使の血を引く美少女で彼女は現実世界に戻ってきてマサキとどのように話をしようかと思って現実に戻ってくるとそこには疲れ切って意識を失っているマサキを見つけたのだ。
ココリは慌てながら近づいて確認すると生きているけど何かあったに違いないと彼女はすぐにマサキを連れて医者や魔法使いの所に向かうとマサキがこうして寝ているのは精神攻撃を受けすぎて精神がまだ戻らないからと聞くとココリは誰ですかそんな酷いことをしたのはと怒っていた。
しかし、その犯人の一人がココリ自身だと気が付かいのは恋に盲目しているのかそれとも元からの天然なのかは知る由もなかった。
だから彼女は寝ている間に私がしっかりと婚約までしておかないといけないとマサキが起きていたらツッコミを受けてしまうだろうに起きていないから彼女は行動に移し始めるのだった。
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